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大学卒業後の進路は?進路を決める2つの方法【音大生の場合】

大学卒業後の進路を決めるときの2つの方法

(※これはブログ運営者Torayoshiの人生についてのドキュメンタリーです。今回は大学3~4年生の頃のお話です。)

【大学3年生】

私も大学3年生になりました。この年に私は生まれてはじめてオペラの授業をするようになった年です。この年学んだことは、「先生はみんなそれぞれ違うことを言う」ということです。そして結局、「自分の道(声・音楽)は自分で探すしかない」という結論にいたりました。

儒教の影響かもしれませんが、日本では先生を神格化してしまいがちです。しかし「〇〇先生がいいと言ってるから大丈夫」というの本当に危ないと思います。なぜなら、「自分の中に評価軸を持っていない人は、いずれ破綻する」と思うからです。(※あくまで個人的な見解です。)それに気づくことが出来たという意味でも、この時期色々な先生方から指導を受けることができたのは本当に素晴らしい経験でした。(素敵な仲間にも恵まれ、私の音楽の基礎は間違いなく東京音大で培われました。私の母校です!)

そしてこの時期に大学院で師事することになるドイツ人のH先生とも、マスタークラスを通じて出会うこととなります。しかし先ほど同様、言ってる内容がはじめて聞く話だったので、何が言いたいのか全く理解できませんでした。(この頃は自分のレベルが低くて技術が身についていない上、色々な先生があれやこれやと色んなことを言うので、どれが本当なのかよく分からず悩んでいました。)


【大学4年生】

そんな声の悩みを抱えつつ、私もついに4年生に進学し卒業の年を迎えます。この頃から外部の合唱の仕事なんかも仕始め、音楽を通して社会と繋がることも覚えます。ただ私は普通に悩んでいました。うーん、、大学を卒業したらどうしよう・・・。

音大生の進路

音大生の進路は一般的に次の5つです。

  1. そのまま今いる大学の院へ進む。
  2. 違う音楽系の大学院へ進む。
  3. 海外へ留学する。
  4. 就職する。
  5. フリーランス(フリーター含む)になる。

私の中で1は選択肢にありませんでした。前にも述べたように、私の家庭状況からみると学費が高すぎるからです。私は学部時代、毎回学費納付の期限延長願いを提出していました。後で父に聞いた話によると、相当大変だったようです。(それでもお父さん、卒業させてくれて本当にありがとうございましたm(_ _)m)

ということで、自分にお金がかかっていると分かっていた私は、一度就職を考えます。しかし同時に、1~2年生では全く伸びなかった歌が伸び始めた頃でもありました。そうなるとやはり、「もっと勉強してみたい・・・」となります。そして私がとった選択肢は、2+5を組合わせた、「他の音楽系の大学院へ進む+アルバイトをする」というものでした。国公立系の大学院へ行ければ学費も安くなるし、アルバイトをしながら通えるだろうと考えたのです。

そして丁度進路を考えていた頃、またH先生のレッスンを受講する機会が訪れます。そうしたところ、「コンドーウチノダイガクデー、ダイガクインデキルカラー、イッショニベンキョーシマスカ?」と誘われます。(H先生は日本語が話せます。)とはいっても、そこは私立の大学。おそるおそる、どのくらいの学費になるのか聞いたところ、「ナナカ、ハチジュウマンクライ」 !!!そんな高くない・・・?(それでも高いけど。)調べて分かったのですが、私が進学した鹿児島国際大学は総合大学で、そこに音楽科がくっついているような形でした。しかも、その中でも大学院は私立にしては格安でした。(都内の音大だと3倍ぐらい)

そこで私は、「H先生のレッスンはよく分からないけど、なんだか新しいものが学べそうだから勉強しに行ってみよう!!!」と鹿児島へ行くことを決めます。しかしそれには若干の不安もありました。それは、「東京を離れることの恐怖」((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル 正直、東京を離れるのはとても怖いと思っていました。なぜなら、日本の音楽の中心は間違いなく東京だからです。

しかし当時の私の実力は、東京で何か仕事ができるようなレベルでもなかったので、 そこから離れることができたように思います。(とは言っても私はいずれ東京へ帰りたいと考えていますが・・・。)さて進学先が決まったと思っていたのですが、後日H先生から連絡があり、「モリー、ライネンダイガクインデキナクナッター、イチネンケンキュウセイデドー?」(森、来年度大学院が創設されなくなった、なので1年研究生をしないか?)という話になりました。どうやら新しく院に学科を作るのは簡単ではないようです。とにかくそういうことで、私は研究生をすることになります。研究生はレッスンだけ受けれるというもの。確か年間の学費は25万円ぐらいだったと思います。さて、ここでこれから進路を決めないといけない人に私の進路決定方法をご紹介。

進路を決定する2つの方法

  • とにかく人に相談しまくる…自分の身近な家族や親友、友人などはもちろんのこと、機会があれば他の業種の人とも話すことをお勧めします。最終的には自分が決定するのですが、サンプルを沢山集めて、自分がなりたい将来像と近いものを取捨選択し、また自分自身が信頼できる人の意見を参考にするのは非常に有意義です。また、そういった人に相談をしているときに思いもよらない進路が見えてくる可能性があります。そういった自分の選択肢を広げたりする意味でも、よく相談をしてみることです。そういったコミュニケーションの中で、自分が本当にやりたいことが浮き上がってきます。
  • 自分の直感を信じる…自分が求めていることは自分が1番分かっていますこれは自分の本能を信じるということなのですが、論理的にはうまく説明できないのであまり説得力はありません。しかし、結局自分がやりたいことではない道を選んでしまうと後悔が残ります。そしてそれはあとあと大きな負債となって自分にのしかかってきます。「あのときあっちの道に行っていれば…」とか、「もともとこの道は選びたくて選んだんじゃない」とか、ネガティブな後悔や言い訳が浮き上がってきます。そうならないためにも、必ず自分とよく向き合って、自分の声に耳を傾けましょう。そしてその思いを親だったり兄弟、友達に打ち明けてみましょう。今の世の中であればネットで自分の意見を発信して、それについて意見をもらうこともできます。是非、自分の気持ちを大切に進路を決定してください。

さぁそういうことで大学も無事卒業した私は、鹿児島へ飛んでいきます。いったい鹿児島には何が待っているのか・・・。ともあれ次回【大学院編】です。それではまた!Bis Bald~!!

続き:パチンコ声楽家誕生!?声楽家としての大当たりを夢見て【研究生編】

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