とらよしの人生

声種を決めるのは声質じゃなくて性質?声域は関係ない?【大学1~2年生編】

声種を決めるのは声質じゃなくて性質?声域は関係ない?

どうも!Torayoshi(@moritora810)です。この記事は私が生まれてからドイツへ留学するまでの自伝的な記事です。前回までのお話は以下からよめます!

というわけで、高卒認定試験も無事にパスして、私はついに佐賀の田舎から東京にある音楽大学へ入学しました。東京へ上京した私にいったいどんなことが待っているのでしょうか?それではとらよしの半生【大学生編】スタートです。

大学一年生で音楽家の多さに挫折

大学へ入学した私はもちろん東京に住むこととなります。東京の印象は、建物高!!!人多!!!!!電車来るの早!!私は佐賀でも田舎に住んでいたので、例えば最寄り駅までは歩いて25分、電車は1~2両編成で1時間に1~2本、乗ってる人は30人ぐらい。という環境で育ちました。なのでまず受けたカルチャーショックは街そのものの規模です。

東京で物理的に手に入らないものはおそらくないと思います。ありとあらゆるものがそろっている街です。そんな東京という大都会に魅了されつつ、学校に入学した私はショックを受け、同時に挫折します。

え、音楽してる人ってこんなにいるの???」「え、同じ年でみんなこんなすごいことできるの??」(例えば私はショパンのエチュードに強い衝撃を受けました。)そしてついに悟りました。

あれ、俺ってもしかしてたいしたことない・・・? 」と、池の中から大海原に出た私はやっと気づくわけです。(本文と関係ないですけど蛙はドイツで環境保全のシンボルです。綺麗な水がないと住めないんだとか。)世の中には自分なんかよりもっと凄い人がいる。

そして同時に、大都会東京のおかげで、私は重要な思考を授かります。それは、「自分には価値がない」ということ。東京には沢山の人がいます。そうするとこう思うわけです。自分がいてもいなくても世界は変わらない。」「他にも代わりはたくさんいる。 」

これはもちろん生命のことを言ってるわけではなくて、社会的に価値がないということです。つまり私は東京に出て、自分がこの社会で価値がないということを知るのです。

そうしたことに気付きつつも、現実逃避をしていた私は、歌ではなくピアノに没頭します。(練習すると上達するピアノが楽しかったということと、テノールとして入学したのに高い音が全然出なかったからでした。)

そんな何もいいところのない私は、隣人が夜な夜な奇声をあげる、四畳半の風呂なしアパートに住みつつ、毎日学校でハノンを弾いて1年を過ごします。(今考えると凄いところに住んでいたなと思いますが、当時は初めての1人暮らしで面白かったです。)

大学2年生でも歌が全然うまくならない!

大学2年生になりました。私は人生初のアルバイトをはじめます。その少し後からブラックブラックと騒がれる居酒屋ワ〇ミのホールスタッフです。働いていた私が言うので間違いないですが、ワ〇ミはやばいです。(社員の人は毎日サービス残業してたり、いきなり失踪したり・・・。笑)

一番怖かったのは、月末にワタミの社長である渡邊なんとかさんが演説してるビデオを見せられ、その感想を紙に書くという行事でした。(完全に宗教・・・。)とは言え、アルバイトで金銭的にも余裕ができ、引っ越すこともできましたし、飲食店の裏側を知ることができてとても良い勉強になりました。

学校の方はと言うと、私は毎日授業に出てレッスンに通っていましたが、いかんせん、歌がうまくなりません。

そしてあるとき私の師事していたD先生がこう言います。「とらちゃん(私のこと)、もしかしてバリトンなのかもしれない。」え??? えええええええええええ!そんなバカな・・・。でも確かにそうでした。高い音の練習を毎日してるのにも関わらず、高い音が全く伸びないのです。普通に考えれば少しぐらい出るようになってもいいはずです。

ということは・・・!!!「そもそもテノールじゃないのかもしれない」となるのは当然のことでした。私はとても悩みました。なぜなら、高い音が出ないからバリトンになった。というのが嫌だったからです。(いや、実際にそうなんですが・・・

しかし、このまま続けていても光が見えない・・・。「どうしよう・・・。」迷っていたころ、学期末の定期試験が近づいてきました。東京音大の声楽は専攻が二つに分かれています。それは「声楽演奏家コース」と「声楽科」です。

システムとしては、成績上位の人20~30%が演奏家コースに在籍できて、取れる授業も若干違うというものでした。演奏家コースの人はより多く実践的な舞台の授業を履修することができます。組み分けは毎年流動があり、声楽科で成績が良いと演奏家コースになる試験を受けることができます。

また、逆に成績が振るわなければ演奏家コースから声楽科になることもあります。つまり生徒同士で切磋琢磨させるわけですね。(※全員同じ教育を受けれないのはひっかかりますが、若いころは競争させるのは相乗効果で良いのかもしれません。)

結局、私はその試験で演奏家コースへ転入したいがために、テノールより可能性の高そうなバリトンを選択することにしました。(私の学年は非常に珍しくテノールが豊作でした。逆にバリトンは学年に私を含めて2人しかいませんでした。)

そしてD先生の読み通り、その試験をパスすることができ、晴れて声楽演奏家コースに転入することができます。ワーイワーイ!!私自身も高い音に悩まずに歌が歌えることが増えて、より良くなっていきました。ここで少し声種のことについて。

声種で悩んでいる人へ

もしかすると、あなたは今声種で悩んでるかもしれません。私は声種を変えましたが、自分が思っていたようなことは起こりませんでした。

自分で悩んでいるときには、「あぁ、これで上が出ないテノールと一生言われ続けるんだ・・・。」とか「あいつはダメだったんだ。」とか言われるかと思っていましたが、全然そんなことはありません。(思われているかもはしれませんが。笑)

今だから言えますが、結局1番大切なことは良い歌が歌えるかどうかというところです。そして声種についてミスマッチな人たちを見てきて(自分も含めて)分かったことがあります。

声種は声質より性質

それは、「歌は最終的に声質ではなくて性質(性格)が決定権を持つ。」ということです。例えば、テノールの人は自分のことをテノールだと思っていますし、ソプラノの人は自分がプリマだと思っています。

なので持論では、高い声(音)が出るかどうかに関わらず、自分がテノールだと思ってる人はテノールですし、ソプラノだと思ってる人はソプラノなのです(高い音が出なかったら悲劇ですが・・・)」私が最終的にそういう判断を下したということも含めて、私は声質だけではなくて、性質(性格)的にもバリトンでした。(今では特にそう思います。)

そういう意味合いで、声種は声質と喉だけではなくて、その人の性質(性格)も重要なファクターなのかなと思います。

ちなみに、院時代の師匠であるH先生は、ジェシー・ノーマンと共演したとき、「あなたは、例えばオペラのロール(役)でソプラノを歌ったりメゾを歌ったりしているけど、どっちが本当なの?」と聞いたことがあるそうです。そうしたところ彼女は、「どっちも私よ。」と答えたとか。

結局、声種なんていうのはタダの枠組みに過ぎないので、分が最も上手く歌える音域で歌えるものを歌うというのが最も利にかなっていて、パフォーマンスの質が高くなるのだと思います。

それに国によっても割と声質の定義違いますよね。なのであまり悩む必要はありません。あなたはあなたの声で歌うべきです!というわけで、ついに私も三年生に!!卒業を控え、もっと現実的な悩みが沢山出てきます。

具体的にレパートリーや声種を知りたい人にオススメの本

現在、自分の声種やレパートリーについて悩んでいて、もし具体的に知りたい場合には、こちらの「夢の職業 オペラ歌手」という書籍をオススメします。声種についての考察や、実際にヨーロッパの歌劇場で声種がどう取り扱われているのか、細かい分類について詳しく書いてあります。私もドイツへ留学するときに持って行ったほど重宝している一冊です。声楽を勉強している人であれば持っていて損はないので、是非読んでみてください!

それでは今日も勉強です!お互い頑張っていきましょう!

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