将棋の初心者が最短で初段になる勉強法【体験談】
どうも、とらよし(@moritora810)です。私は中学3年生のころに将棋のプロになるため奨励会を受験したことがあります。結果は3勝3負で不合格だったのですが、将棋は今でも大事な趣味のひとつです!
今日はそんな私が将棋の初心者が勉強をスタートして、最短で初段になるためにするべき勉強方法についてお話したいと思います!
これから将棋を勉強したい、初心者で現在伸び悩んでいる、あるいはお子さんに将棋を習わせたいと思っている時の参考にしてみてください!それではいってみましょう。
ルールを覚える
スポーツでも他のボードゲームでもそうですが、まずはルールを覚える必要があります。
将棋は相手の王様を取ったら勝ちというゲームです。そしてコマの初期配置が最初から決まっています。
囲碁やオセロは盤面がまっさらな状態からコマを配列していきますが、将棋の場合はすでにその配置が決まっていてそこから駒を動かして相手の王様を取りに行きます。そのため、まずはコマの配置を覚えましょう。
そしてその次に覚えなければいけないのが駒の動かし方です。
これについても日本将棋連盟のサイトに記載があるのでこちらから勉強したり本を使って勉強したりするのが良いでしょう。
また意外と忘れがちですが将棋は礼儀作法を重んじています。
そのため将棋の対局が始まる前の一礼であったり、「よろしくお願いします」という言葉が必要です。
また自分が負けを悟った時に言わなければいけないのが、「負けました」あるいは「ありません」という言葉です。
この礼儀作法まできちんと勉強することがルールを勉強するということです!気持ちよく対局するためにも、必ず礼儀作法についても勉強しておきましょう!
- 参考記事:これだけは覚えておきたい将棋のお作法
定跡を覚える
将棋には定跡というものがあります。定跡というものはコマがどうやって進んでいくかのある一定の決まりのようなものです。
長い歴史の中で、これまでたくさんの方々が将棋をしてきましたから、こうやって動かしたほうが駒の効率が良くなる、あるいはこの方が相手より有利になりやすい、勝ちやすい、そういった駒の動かし方、コマの順序が研究されて流れのようなものが決まっているんですね。
初段を目指す初心者の方は、まずこれを勉強しなければなりません。なぜなら、相手がそのやり方をしてきた時に同じように対応できなければ不利になってしまうからです。
そのため、まずはこの定跡を勉強する必要があります。定跡は自分の好きな戦法の定跡を覚えるとよいでしょう。
戦法というのは飛車を振るのか降らないのか、居飛車なのか振り飛車なのか、ということです。
初めての方には意味が分からないと思いますが、将棋で一番強い駒である「飛車」をどこに置くかによってその人の戦法スタイルが決まってくるというお話です。
これはどちらの方が強いとか弱いということではなくて、自分の好みで決めて良いです。プロ棋士でも居飛車の人もいれば振り飛車の人もいるので、どちらでも将棋を指すことができます。
詰将棋を解く
将棋は相手の王様を取るゲームですから、相手の王様を詰ますことが必要です。
詰ますというのは、「相手の王様がどこに逃げても自分の駒で取れる状態を作る」ということになります。
そのために勉強するのが詰将棋です。これは一種のパズルのようなものでどうやって動いていけば相手の王様が動かなくなるのかそれを訓練する思考練習のようなものです。
まずはじめは1手詰めからスタートするのがいいでしょう。
慣れてきたら、3手詰め5手詰め7手詰めと手数を増やしていってください。
3手詰めや5手詰めがスラスラとけるようになれば、もう初段の壁は突破しているような状態だと思います。実は将棋初心者を脱する壁はここにあります。
7手詰めや11手詰めが解けるのであれば、アマチュアの3段周辺のレベルです。将棋は終盤力が命ですから、是非詰将棋にトライしてみてください!最初の方で負けていても、終盤力があれば逆転できるということも沢山あります。
ちなみに、全ての手数が奇数になっているのは将棋はいつでも相手の手があるからです。
そのため2手詰め4手詰めというものは存在しません。それは残念ながら自分が詰まされて負ける時です。
たくさん対局する
将棋は対局すればするほど強くなります。
今はインターネットがありますから、いつでもどこでもスマートフォンなどを使って対局することが可能です。小さいお子さんでよく見るのは将棋ウォーズという日本将棋連盟公認のアプリで対局をしているところです。
またインターネットでもっとも会員数が多い将棋のサイト「将棋倶楽部24」というサイトも素晴らしいです。プロ棋士もいると言われていますし、完全無料で利用することができますので、初心者の方もはじめやすいかと思います。
対局では、相手の手を見ることによって自分が成長したり、あるいはどうやって指した時に勝ちやすいかの感覚を掴むことができます。
そのため対局というのはとても重要です。また可能であれば実際に対人で対局することをお勧めします。
というのもネットだけでは学ぶことができない本当の勝負というものをリアルに感じることができるからです。
もしプロを目指しているのであれば是非、対人での対局にも挑戦してみてください。
棋譜並べをするプロの対局を見る(初段以上~)
将棋初心者を脱した方は、棋譜並べをすると良いです。棋譜並べも将棋の勉強のひとつで、これは「大局観」と呼ばれるものを育てるために行います。
大局観というのが一体何かといえば、大局観は「今はこういう感じだから多分こういう風になっていくだろう」と言う未来予想的な感覚です。
将棋はその時その時で最善手を求めて1手を指します。
しかしそれと同時に全体を見通す力が必要です。「どういう方向に持っていけば自分が勝ちやすいのか」、あるいは「相手の王様を追い詰めやすいのか」を考えながら将棋を指すことが必要です。
この対局感が優れていると勝率はグンと伸びます。プロを目指す人たちは是非この棋譜並べアプロの対局を見て感覚を養ってください。
アマチュアの高段者になれば多くの手が見えるはずでが、「そこからどの手を選ぶのか」それが大局観の違いです。
大局観が優れていれば数ある多くの手から最も優れた手を選ぶことができるようになってきます。
まとめ
将棋に限らず何事でも大事なのがやはり勉強です。勉強せずにうまくなることはできませんし強くなることはできません。
しかし、ここでお伝えしたいのは、是非楽しみながら将棋の勉強をしてみてください。楽しくないものは続きませんし、面白くありません。
たとえば詰将棋はパズルのようなものですので、ゲーム感覚で解くことができます。(というか将棋がゲームなのですが。)
初段を目指す方であれば、3~5手詰めの詰将棋の本を1冊、何回も解いていれば初段に限りなく近づくはずです。きっと次に対局した時手がたくさん見えるようになっているのを感じられます。
将棋は本当に楽しいですから寝不足にだけは注意して楽しんでください。
それではいずれ一緒に対局しましょう!ではまた!