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ベートーベンってどんな人?性格は?生涯とエピソードに迫る!

ベートーベンってどんな人?性格は?生涯とエピソードに迫る!

作曲家ベートーベンは天才でした。そのことを知っている人は多いでしょう。

では、ベートーベンがどんな人で、どのような人生を送ったのか知っていますか?

 

彼の生涯に起こった出来事や性格を知ると、改めて偉大な人物であったことが分かるでしょう。

 

今回はベートーベンの性格や生涯を解説しながら、どのようにして性格が形成されていったのかを一緒に考えてみましょう。

どんな人だったのかという解説と同時に、天才ゆえの面白いエピソードもご紹介します。最後まで楽しんでいって下さいね。

 

ベートーベンは天才ゆえに変人だった?

「ベートーベンはどんな人?」

この質問に回答するなら、非常に個性的な性格だったというのが一つの答えとなるでしょう。歴史に名を残すような天才に共通して言えることですが、変人だと言われていたそうです。

しかし、どうしてそう思われてしまったのでしょうか?

性格を紐解いていくと、彼には人間味が溢れていることが分かります。偉大な天才ですが、愛されるポイントが多いのです。一つずつ見ていきましょう。

 

浮浪者に間違われたのに潔癖症だった

変人と言われたのは、彼の恰好に原因があったのかもしれません。肖像画では服装までは分かりませんが、若いときはお洒落が好きで素敵な恰好をしていたそうです。しかし、年齢を重ねるにつれて身なりに構わなくなっていきました。

毛量が多いぼさぼさの髪、伸ばしっぱなしの髭、そしてぼろぼろの服。浮浪者と間違われてしまったというエピソードも有名です。

 

そして、部屋の掃除も大の苦手でした。常に散らかっているだけではなく、部屋の隅で小便をして放置していたため、不衛生な状態でもあったそうです。

 

しかし、それにも関わらず潔癖症でした。体や手が汚れることは不愉快で、頻繁に手を洗っていたと言われています。お風呂も好きだったそうです。不衛生な部屋なのに潔癖症これも彼のユニークなエピソードの一つでしょう。

 

気難しくて癇癪持ちだった

ベートーベンが癇癪持ちであったことも有名です。

お酒が好きでかなりの量を飲んでいたので、酔ったときは特に怒りっぽくなったと言われています。

女中に対して怒鳴ることもありました。ときには卵を投げつけたりしたそうです。女中が彼の元で働くものの、みんな長続きしなかったんだとか。

 

ここでもう一つエピソードを紹介すると、ベートーベンの肖像画はこちらを睨んでいるようにも見えませんか?あの肖像画を描かれたとき、朝食が美味しくなくて不機嫌だったという説もあります。「朝食美味しくなかった」の表情が後世に残って、私たちが見ているということです。

 

気難しい性格でもありました。若いときは社交的だったと言われていますが、歳を重ねるにつれて、人との関わりを遠ざけていったそうです。その裏には深い悲しみや苦悩があるのですが、そのことについては彼の生涯と一緒にご紹介しましょう。

 

権力を嫌っていた

ベートーベンが生きた時代は、貴族などの特権階級が権力を握っていました。まだ弱者が守られるシステムがつくられる前の格差社会だったのです。

今でこそ音楽家や作曲家と聞くと「すごい!」と評価されることが多いかもしれませんが、その当時は作曲家の身分は高くありませんでした。

そしてベートーベンは権力やそれを欲する者を嫌いました。

 

同じ時代に生きていたナポレオンに心酔していたことも有名です。ナポレオンは全ての人に対して平等で、自由のために戦っていると信じていました。『英雄 交響曲第3番』は本来はナポレオンに捧げる曲として作られたそうです。

 

 

 

しかし、ナポレオンが皇帝の座についたと知ったとき、ベートーベンは激怒しました。彼も結局、権力欲しさに戦っていたと思ったのです。真偽のほどははっきりと分かっていないのですが、激昂して『交響曲第3番』の楽譜の表紙を破ったと言われています。

もしこの話が本当なら、一部の人だけが甘い汁を吸うことのできる社会のシステム、そしてその上に君臨する人間をベートーベンがどれほど憎んでいたかが伝わってきますね。

 

独身だったが恋をすることが多かった

ベートーベンは生涯独身でした。

作曲に情熱を傾けているし、気難しい人だったなら結婚する気がなかったの?

こんな疑問を持ってしまうかもしれません。

しかし、ベートーベンの結婚願望は強かったそうです。恋をすることも多く、生涯のうちで多くの女性に想いを寄せました。振られることも多かったのですが、すぐに新しく好きな女性ができるタイプでもありました。

そして彼を知る人の多くは「彼はモテる男性だった」と言っていたそうです。

 

恋をすることが多い上に、相手からも好かれるなら結婚できそうなものですが、相手の身分が高いことが原因で結婚まで至らなかったのです。

その時代、音楽家は貴族のために仕事をしていました。権力を嫌うベートーベンも貴族と接する機会が多く、身分の高い女性と知り合う機会も多かったのでしょう。しかし「音楽家では身分が釣り合わないから」という理由で好きな女性と結婚できなかったとなれば、彼の格差社会を憎む気持ちも分かるような気がします。

 

ベートーベンの生涯

ベートーベンがどんな人だったのか、イメージが伝わったでしょうか?

一芸に秀でている人やずば抜けた才能を持っている人ほど、変わったところがあると言われています。ベートーベンは、落ち着きがない・個性的すぎる・短気であると評価されることもありますが、それらを裏返すとかなりの天才肌であったということです。

では、そんな彼がどんな生涯を送ったのか、幼少期からご紹介していきましょう。

 

父に働かされ酷い扱いを受ける日々

ベートーベンの生年月日は17701216日。

父ヨハンと母マリア・マグダレーナの間に生まれました。

父もテノール歌手で、宮廷で働いていました。その影響か、生まれながらに才能があるのか、ベートーベンも幼い頃から音楽の才能を発揮しました。なんと7歳で初めての演奏会を開いたのです。

しかし、父は次第にその才能を利用するようになります。自分はお酒に溺れて働かず、ベートーベンにお金を稼がせるようになるのです。お酒に酔うと怒鳴り、まだ子どもであった彼に恐怖を与えることも日常茶飯事でした。

 

ベートーベンには二人の弟がいました。父がお金を稼げないので、自分が収入を得て、弟たちの面倒を見る必要があったのです。

その辛い子ども時代が影響して、ベートーベン自身もお酒に溺れ、頻繁に癇癪を起こすようになってしまったのかもしれません

 

20歳のときにハイドンと出会い、才能を発揮するも…

そんな彼にも転機が訪れます。

ベートーベンが20歳のとき、ヨーゼフ・ハイドンと出逢いました。そして、彼がベートーベンの先生となるのです。

その後、音楽の都ウィーンでベートーベンの才能と音楽が評価されるようになっていきます。ハイドンとの出逢いがあったからこそ、ベートーベンの才能が更に花開いたのでしょう。

 

しかし、28歳のときに難聴を患ってしまいます。一瞬音が聞こえなくなるなどの些細な症状が酷くなり、最終的にはほとんど聞こえない状況になってしまいました。アルコール中毒で飲酒量が非常に多かったので、鉛中毒になっていたことが原因だったと言われています。

 

彼は気難しい性格になってしまったと先述していますが、難聴になったことが大きな原因だと言われています。人と接することが好きだったのに、人を遠ざけるようになってしまいました。

ベートーベンはプライドが高かったので、耳が聞こえないことを人に知られたくなかったのです。

 

音楽家、それも作曲家にとって、耳が聞こえないことは致命的です。普通ならもう作曲はできなくなるでしょう。ベートーベンも深く絶望して、命を絶つことも考えました。

しかし、ピアノの鍵盤を押したときのハンマーと弦の振動を利用して作曲を続けたのです。

『運命』や『第九』は彼が作った曲の中でも有名ですが、難聴の状態で作曲されました。この話を聞くと、神様がいてベートーベンに音楽の才能を授けたように思えてなりません。

 

 

 

難聴に悩まされ、「変人」「気難しい」と言われながらも、数々の有名な曲を生み出し続けました。その曲は今を生きる私たちをも魅了しますし、どんなに時が流れても多くの人に愛されることでしょう。

 

56歳でその生涯を終える

アルコール中毒の影響があると思いますが、元々あまり体調が芳しくなかったベートーベン。40歳を過ぎると頻繁に腹痛や下痢で苦しんでいたそうです。晩年は常に体調不良に悩んでいました。

1826年には肺炎を患い、他の病気も併発してしまいます。

1827326日にこの世を去りました。

ベートーベンの葬儀には約2万人もの人が集まりました。苦悩が多い人生でしたが、多くの人に愛されていたことが窺えますね。その音楽の素晴らしさが人の胸を打つことはもちろん、彼自身も愛されていたのだと思います。

 

人を遠ざけていたベートーベンですが、決して人に対して無関心だったわけではありません。

むしろ、他の人に対する興味が強かったと思います。

自由と平等のために戦うナポレオンに惚れ込み、とても尊敬していたからこそ、彼が王位についたときに激怒しました。

独身であったものの、多くの女性を愛しました。

 

そして、難聴を患ったにも関わらず、作曲を続けたのは言葉では表せないくらいにすごいことなのです。音楽への情熱は他の有名な作曲家たちにも負けないでしょう。

 

そんな彼の情熱的で真っ直ぐなところときには真っ直ぐ過ぎて、激怒したり失敗してしまうところも魅力だと思います。ベートーベンの音楽を聴くとき、私たちは音楽を通じて「彼」を見ているのかもしれません。

 

まとめ

今回は偉大な音楽家ベートーベンについてご紹介しました。

いかがでしたか?

どんな人でどのような人生を歩んでいったのか伝われば幸いです。

「意外だ」と驚くようなところも数多くあったのではないでしょうか。これほどまでに多くの興味深いエピソードを持った作曲家はなかなかいないでしょう。

 

今回のゴールデンウィークは、自宅でゆったりとクラシックを聴いて過ごすのもいいかもしれませんね。

優雅なメロディーを聴きながら、激動の生涯を送ったベートーベンに思いを馳せてみると、彼の音楽に新たな魅力を発見するでしょう。

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