音楽

オペラ歌手になるにはどうする?留学する必要はあるの?

オペラ歌手になるにはどうする?留学する必要はあるの?

煌びやかな衣装を身に纏い、高らかに歌い上げる。

舞台の上でその登場人物として生き、ときには愛のために命を落とし、ときには悪役として物語を展開していく。

そんなオペラ歌手に憧れる人は多いでしょう。この記事を読んで下さっているあなたも、オペラ歌手になりたいと夢見ているのかもしません。

 

では、オペラ歌手にはどうやってなるのでしょうか?

当ブログでは以前、「タカラジェンヌになるには」というテーマで記事を執筆致しました。宝塚女優を目指す厳しさ、夢を追うことの尊さをお伝えしましたが、オペラ歌手になるまでの道のりも平坦なものではありません。

 

才能がある、歌が上手い、綺麗な容姿をしているなどの武器を持っていたとしても、それだけで有名になれる世界ではないことは最初にお伝えしておきます。

しかし、諦めなければ可能性は残ります。今回はオペラ歌手になるにはどうすればいいのか解説していきます。

「オペラ歌手になりたい!」

そんな素敵な夢を持つ方の参考になれば幸いです。

 

将来の夢をはっきりさせよう

 

まず最初にしていただきたいことが、将来の夢をはっきりとさせることです。

 

一口に「オペラに関連する仕事」と言っても様々な進路があります。

極論「オペラに関連する仕事でお金を稼げればいい」と思うなら、必ずしも舞台に立つという狭き門を狙う必要はありません。

オペラ歌手になることを目指す人は多いのです。同時にオペラ歌手になるにはどうすればいいのか悩んでいる人も居るでしょう。

そういった人に向けた声楽教室を開く、先生になるなどの道を検討してみてもいいかもしれません。オペラ歌手として年収を安定させるまでの道のりは長いので、いっそ音楽教室の経営者になった方が多くの年収を得ることができる可能性もあります。

 

いいえ。先生として活躍するのではなく、オペラ歌手として舞台に立ちたいんです。

そういった情熱があるのなら、後悔しない為にも夢の舞台を目指すべきでしょう。

 

少し回りくどい言い方になってしまいましたが、

単にオペラや音楽の仕事をしてお金を稼げればいいのか。

オペラ歌手として拍手喝采を受けたいのか。

自分がどうしたいのか、はっきりさせることが大切です。

 

憧れのオペラ歌手を目指すことも、より堅実にお金を稼げる仕事に就くことも、どちらの選択も素晴らしいものです。どちらが間違い、正解ということはありません。

そして、その答えはあなたの胸の中にあります。自分とじっくり向き合って後悔しない道を進んで下さい。

 

難しい道であることは覚悟しよう

 

やっぱりオペラ歌手として役を貰いたい。舞台に立ちたい!

 

その道を選ぶと決めたなら、夢が叶うまで非常に険しい道のりが待っていることは覚悟して下さい。現実をお伝えするなら、途中で諦めて違う道を行く人も多い世界です。

 

歌手という仕事の中でも、オペラ歌手になることは非常に難しいのです。

 

J-POPの歌手になることも一般的には難しいとされていますが、オペラ歌手はその上をいく難易度だと言われます。

なぜなら、元々「用意された椅子の数」が少ないから。壮絶な椅子取りゲームになるわけです。

 

J-POPを聴く人は多いと思います。オペラが大好きなあなたでも、米津玄師さんや彼のように有名な歌手の曲は聴くかもしれません。しかし、オペラはJ-POPに比べて、ファンが少ないのが現実。当然オペラ歌手の人数も少ないですし、相対的にオペラ歌手になれる人の数も少なくなってしまいます。

詳しく後述しますが、日本ではオペラの公演が少ないので、海外への留学や移住が必要になる可能性もあります。

 

厳しいことを書いてしまいましたが、どうしても夢を叶えたいなら知っておくべきことだと思います。ときには「本当にオペラ歌手になりたいのか」と情熱を試されるような出来事が起こるかもしれません。強い気持ちを持って目指し続けて下さいね。

 

オペラ歌手になるには独学でいいのか?

 

では、オペラ歌手として舞台に立つと決心したならどうすればいいのでしょうか?

そう。まずはレッスンを重ねていくことが必要不可欠ですよね。

 

そこで「オペラ歌手になるには独学で十分なのか。先生を見つけて教わるべきか」という疑問が湧くかもしれません。

 

オペラ歌手になるには基本的に独学ではなく、先生を見つけてレッスンを重ねましょう。

オペラは発声や歌い方が独特なので、才能がある人であっても独学では伸びにくいからです。

 

声楽教室にも合う合わないがあります。最初に見学した所で即決してしまうのは危険でしょう。手間がかかったとしても、何か所か回って自分の目で見て決めることをおすすめします。

自分にとってベストだと思える環境、先生を探して下さいね。

 

音大などに行くべき?

実はオペラ歌手になるために必要な資格などはありません。学歴に関しても、音大を卒業していなければ、絶対にオペラ歌手の仕事が取れないなんてことはありません。

 

しかし、オペラ歌手を目指す人の大半が音大で学んでいるという現実があります。よほどの事情がない限り、音大に入った方がいいでしょう。学科は声楽学科に行く人が多いようです。

オペラの発声の仕方や歌い方を学べることはもちろん、合唱から独唱、声楽アンサンブル、オペラ伴奏法、リード伴奏法などを学ぶカリキュラムが組める所だと理想的です。

それだけではなく、イタリア語、フランス語、ドイツ語などの語学をカリキュラムに組み込み、海外でも通用する歌手の育成を目指す大学もあります。

もちろんオペラ歌手になることに特化した学科もありますので、大学を目指すときはしっかりとカリキュラムや教育方針を確認しましょう。

 

大学生の時点でオペラに参加して、夢が拓ける場合もあるそうです。早めの開花を目指すなら、どの大学にそういった実績があるのか調べることも大切でしょう。

 

音楽教室の先生の伝手で音大に入る人も多い世界です。

そのことを考慮すると、音楽教室や先生の選択はより慎重になるべきだと言えます。技術力も重視すべきですが、親身になってくれる先生と出会えたらいいですね。

オペラ歌手になるにはどうすればいい?という疑問に対して詳しい先生を探すこともおすすめ。

 

活動はどうすればいい? 留学なども視野に入れるべき?

十分に学んだら、実際にオペラ歌手として活躍できるように努力しないといけません。

そこで視野に入れるべきなのが、海外への留学や移住です。

 

日本で活躍したい、日本を離れたくない。そう思う方もいるかもしれません。気持ちはよく分かります。

 

しかし、日本でオペラ歌手として生計を立てることは、非常に難しいと言わざるを得ません。

上記「難しい道であることは覚悟すること」の項目でも解説しましたが、日本ではオペラ歌手のために用意された椅子が多いとは言えません。オペラファンも海外に比べて少ないため、公演数も少なめ。出番が減るので相対的に年収も減ってしまいます。有名なオペラ歌手ですら海外で活躍していることが多いのです。

 

他に本業があって、それと両立して日本のオペラ歌手として活動していくなら、生活が成り立つかもしれません。つまり副業として、収入面を重要視しないなら可能ということです。

 

しかし、オペラ歌手の仕事のみで生活を成り立たせるレベルの収入を得たい場合は、活動範囲を海外まで広げないと厳しいでしょう。

 

まずは海外に留学して、学校に通ったり良い先生を見つけてレッスンを重ねる人が多いのです。そして、その間の収入はオペラ歌手以外の仕事に頼ることになります。オペラ歌手になるとしても、夢を叶える過程で他の仕事をする必要があることを覚悟しましょう。

その場合は子どもに音楽を教える、音楽教室の講師になるなど、特技を活かして稼ぐことがおすすめです。

 

音楽事務所のオーディションを受けよう

 

劇場の舞台に立つためにはどうすればいいのでしょうか?

 

まず、音楽事務所のオーディションを受ける必要があります。

基本的には、音楽事務所からの紹介で劇場のオペラ団員のオーディションを受けることになるからです。つまり何回かオーディションを受ける必要があるということになりますね。

 

舞台に立てるまでの流れ

音楽事務所に願書・履歴書、自分の歌を録音したデータ(必要な書類は適宜確認)を送る

気に入ってもらえればオーディションに呼ばれる

その選考をパスしたら、音楽事務所から劇場のオーディションを紹介される

劇場のオーディションを受けられる

 

簡単に説明すると、このような流れを目指していきます。

 

そしてこの音楽事務所の数に関しても日本と海外では大きな差があります。海外の音楽事務所の方が圧倒的に数が多いので、ここまでくると海外に住む覚悟が必要です。

 

同時に大切なのが、何度落ちても諦めない強さ。

海外には多くの音楽事務所が存在しています。しかし、才能があっても、なかなか劇場のオーディションを紹介してもらえないことが多いのです。数回で受かる人はなかなかいないでしょう。

落ちることはとても悔しいし、自分を信じられなくなってしまうと思います。しかし、ここで諦めてしまうか、頑張り続けるかが分かれ道になってくるでしょう。「この国の全ての音楽事務所に願書を送ってやる」くらいの気持ちで頑張ってほしいと思います。

 

歌の才能さえあればオペラ歌手になれるのか? 他に必要なことはある?

ここまで読んで下さった方ならお分かりになるかもしれませんが、歌の才能だけでオペラ歌手になることは難しいでしょう。

どんなに素晴らしい歌唱力を持っていたとしても、海外に行く覚悟がなかったり、オーディションに落ちて心が折れてしまったら、夢が叶う確率はどんどん下がっていきます。

 

歌唱力や才能以外に必要なことをまとめてみました。これらのことを心がけると、より夢に近付くことができますよ。

 

演技力や美しく魅せるルックス

舞台に立つ以上、ルックスも一定以上のレベルに達している必要があります。しかし、モデルのような人間離れしたスタイルや整った顔立ちを求めているのではありません。

女性だったら髪型やメイク、ファッションの研究をするといいでしょう。どのようなスタイルが自分に似合うのか知っておくと、オーディションのときに第一印象で審査員の目を惹きつけることができるかもしれません。

男性はメイクをしないかもしれませんが、同じように自分に似合う髪型やファッションを知って下さい。体型を管理して、自分の魅力を発揮することも大切です。

 

男女共に一般的な美を目指すというよりも、どうすれば自分の魅力を引き出せるのかを考えてみると輝くことができると思います。個性を発揮する方法を考えて下さい。

 

オペラなので、演技力に関しては説明するまでもないでしょう。

舞台の上ではその登場人物として、その世界で生きることになります。歌唱力だけではなく、役の気持ちを表現する演技力も必要だということです。

 

語学の勉強

語学の勉強も必要になってきます。留学・移住することを考えると、日常会話ができないようではとても暮らしていけません。レッスンやオーディションのときに言葉が分からないと、それだけで難航してしまうでしょう。

 

舞台の上に立って歌うときも、歌詞の意味を理解することが重要となってきます。

愛する人への想いを歌っているのに、オペラ歌手が全く意味を知らなかったらどうでしょうか?

どんなに技術があっても、完璧に歌えていたとしても、観客の心に響く歌になるとは思えません。

 

演技力にも同じことが言えますが、役の心を理解したとき初めて人の胸を打つ舞台になります。夢を叶えた後に素晴らしいパフォーマンスをするためにも、その国の言葉を勉強することはとても大切でしょう。

 

海外に住む度胸

ずっと日本に暮らしていたのに、夢のために海外に行くことを即決できる人は少ないと思います。

海外に行くとなれば、当然慣れ親しんだ故郷を離れることになり、家族や友達とも滅多に会えなくなります。その上で言語や文化が違う土地で夢を追うことは、非常に強い情熱がないとできないでしょう。

 

しかし逆を言ってしまえば、そこまですれば可能性が拓けるということになります。ライバルは「留学しないと無理なら諦める」と脱落していくかもしれません。あなたがそれらの課題を乗り越えれば、ライバルと差がつき夢を掴める可能性も上がります。

 

もちろん夢を追うことが全てではありません。日本に残って他にやりたいことを見つけることも素晴らしい選択です。唯一無二のあなたの人生なのですから。

 

今回は「オペラ歌手にはどうやってなるのか」について解説しましたが、その道のりは険しいでしょう。人一倍の努力が必要とされます。

今回解説したことを理解した上であなたがどうしたいのか。一番大切なのは自分の心です。進みたいと思う道を歩いていって下さい。

 

参考URL:https://kazuhisakurumada.com/opera-singer/how-to-become/

オペラ歌手への演奏依頼ならライブアーツプロダクション!

オペラの作品を歌うには、声楽のテクニックを身に着け、長年オペラの勉強をしなければなりません。

もし演奏会の企画や結婚式、パーティーなどでオペラ歌手を呼びたいと思ったら、オペラ歌手が多数在籍するライブアーツプロダクションに相談&依頼するのがおすすめです。

50名以上いるアーティストからお気に入りのアーティストを見つけてみてください!

Youtubeチャンネル更新中!!

おすすめ記事



-音楽
-, , , , ,

Copyright© Torayoshiblog(株式会社LiveARTs) , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.