㉗ドイツ語の接続法2式・非現実(Ich würde~、~できたらなぁ。)基礎編【恋するドイツ語】
Herzlich Willkommen!!どうも、Torayoshi(@moritora810)こと森善虎です。今回はドイツ語の接続法2式・非現実についてです。
この表現を覚えると、かなりドイツ語の中級~上級者に差し掛かった感じがします。まず意味として確認したいことは、この接続法2式は「非現実」を表現します。
つまり想像、あるいは妄想です!意味的には「もし~だったら~する(できる)んだけどなぁ。」のような感じです。英語のIf構文に近い所があります。難しいところも少しだけありますが、是非マスターしてどんどん使いましょう!
ドイツ語接続法二式の基本的な文法
早速ですが、今回のテーマである接続法2式の基本的な使い方は、
【Wenn+主語+目的語+接続法2式, 接続法2式+主語+目的語+動詞の原形】
という使い方です。繰り返しになりますが、意味は「もし~だったら、~する(できる)のになぁ。」というような、非現実について表現する仮定法的な意味合いが強いです。Wennがなくても使えますが、それは次回の応用編で取り扱います。
さて、接続法2式で覚える単語は「sein, haben,werden,können,mögen,müssen,dürfen,wollen,sollen」の9つだけです。そのうち2つ、sollenとwollenは直接法過去と形が同じです!次に活用と例文を見ていきましょう!
接続法2式に使う動詞の活用形一覧
主語 | seinの接続法2式 |
ich | wäre |
du | wär(e)st |
er/sie/es | wäre |
wir | wären |
ihr | wäret |
sie/Sie | wären |
主語 | habenの接続法2式 |
ich | hätte |
du | hättest |
er/sie/es | hätte |
wir | hätten |
ihr | hättet |
sie/Sie | hätten |
主語 | mögenの接続法2式 |
ich | möchte |
du | möchtest |
er/sie/es | möchte |
wir | möchten |
ihr | möchtet |
sie/Sie | möchten |
主語 | müssenの接続法2式 |
ich | müsste |
du | müsstet |
er/sie/es | müsste |
wir | müssten |
ihr | müsstet |
sie/Sie | müssten |
主語 | könnenの接続法2式 |
ich | könnte |
du | könntest |
er/sie/es | könnte |
wir | könnten |
ihr | könntet |
sie/Sie | könnten |
主語 | dürfenの接続法2式 |
ich | dürfte |
du | dürftest |
er/sie/es | dürfte |
wir | dürften |
ihr | dürftet |
sie/Sie | dürften |
主語 | wolllenの接続法2式 |
ich | wollte |
du | wolltest |
er/sie/es | wollte |
wir | wollten |
ihr | wolltet |
sie/Sie | wollten |
主語 | sollenの接続法2式 |
ich | sollte |
du | solltest |
er/sie/es | sollte |
wir | sollten |
ihr | solltet |
sie/Sie | sollten |
主語 | werdenの接続法2式 |
ich | würde |
du | würdest |
er/sie/es | würde |
wir | würden |
ihr | würdet |
sie/Sie | würden |
表は必ず主語と一緒に発音して勉強するようにしてください!耳と口で覚えた方がドイツ語は早く覚えます!それでは早速例文で見ていきましょう!
ドイツ語接続法二式の例文
- Wenn ich mehr Geld hätte, könnte ich ein Haus kaufen./私がもっとお金を持っていたら、家を買えるのになぁ。(今は持っていない。)
- Wenn ich mehr Zeit hätte, könnte ich nach Deutschland fliegen./私にもっと時間があったら、ドイツへ行くことが出来るのになぁ。(今は時間がない。)
Wenn Japan noch näher wäre, würde ich öfter hin und zurück nach Deutschland kommen./日本がもっと近くにあったら、もっとドイツへ行ったり来たりするのになぁ。(実際には遠い。後ろの動詞könnteでも〇)
ということで、例文からも分かる通り、接続法2式では「非現実」を表現します。注目なのは、初めの方の、Wenn~の文章が条件部分(~な状態だったら)となっていて、その次の文章で出来ることだったり、したいことが来ます。
この順番はよく間違えることがあるので注意が必要です。念のため、この語順を入れ替えてしまった場合を例文で確認しておきます。
Wenn ich ein Hauskaufen könnte,hätte ich mehr Geld/私が家を買うことができたら、私は沢山お金をもっているのになぁ。(条件的な因果が成立しないので×)Wenn ich öfter hin und zurück nach Japan kommen würde, wäre Japan noch näher./ドイツへ行ったり来たりすることが出来たら、日本ははもっと近くにあるのになぁ。(ドイツへ行ったり来たり出来ても日本は近くならないので×)
次に文法的な注目ポイントは、後半の文章のスタートは必ず接続法2式を使うということです。そこには話法の助動詞(koennenとかmuessenとか)か、その意味が当てはまらずに一般動詞を使いたいときは「werden」の接続法二式の形を使って表現します。後半の文章のスタートが必ず動詞なのは、Wenn構文が副分でポジション①を取っているため、次の2番目に来るのが動詞だからです!
それから、この条件法の使い方では、文章の終わりは必ず動詞の原形がきます。次回の受動態として接続法二式の形を使う場合には過去分詞がきますが、それについては、下にある関連記事を確認してみてください!ということで、今日の【恋するドイツ語】はこちら!
- Wenn ich gut Deutsch sprechen könnte, könnte ich einfach die Prüfung bestehen./もし私が上手にドイツ語が話せたら、簡単に試験を通るのになぁ。
次回も接続法2式についてです!それではまた!Bis bald~!
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