ベルリン芸術大学(UDK)の受験申込内容【オペラ科】

2019年5月21日

ベルリン芸術大学(UDK)の受験申込内容【オペラ科】

どうもTorayoshiです。今日は受験内容をあますこなく公開!5月中旬~今日まで、音楽大学の受験準備をしていました!!前回受験したハンスアイスラー(通称、ベルリン音楽大学)が私にとって海外ではじめての入試だったわけですが、そのおかげで「あぁ、入試ってこんな感じなのかー」と雰囲気がつかめました。

そんなこともあり、今回のUDK(通称、ベルリン芸術大学)はちゃんと色々準備して、こういうことがあったらこうしようとか、色々予測が立てられたわけです。それにドイツ語もその間に少しは上達しますから、入試は割とスムーズに進みました。そんなこんなで、「手応えあり!!」

しかし!!!!!!見事に玉砕しました。(チーン・・・)今回はマスターのオーパーを受験した訳ですが、どうやら2日間に渡って行われていたようです。私が受けたのは2日目。(ちなみにUDKにはオペラ科とリート・オラトリオ科がありますがハンスアイスラーは歌科しかありません。前日何人ぐらい受験していたのか分からないのですが、その日は30人ぐらいでした。(ただ2日にわたって行われていたようなので、実際には70人前後かと思われます。)

ンスアイスラーの受験者が240人だったらしいので、めっちゃ少ないなぁと思っていました。まぁとにかく、それでも落ちちゃいました

一応、今後受験する人たちの参考になるようにベルリン芸術大学の入試に必要な処理や試験課題と、受験時の現状を書き出してみます。




【入試に必要な処理と試験課題】

入試に必要な書類等などについては学部の卒業証明書だったり、受験料の振り込み確認書だったりと、他の大学と同じです。なのでここではベルリン芸術大学にだけ必要なものについて。

  1. 卒業証明書をUni-Assistという審査に通さないといけない…これは学部をドイツとかオーストリア以外の国で卒業した人は、ここに書類を送って手数料(70€ぐらい)を支払い、ドイツ式の評定(1~5までの段階評価)を受けなければいけません。ちなみに今日の帰り際に日本人の方に会って「受験の申し込みをしたけど、受験の連絡が来なかったんです!」という話になり、そしたらこのUni-Assistを出していなかったとのこと。なのでこれは必須ですただ、ここで説明すると長くなりすぎるので、詳しく聞きたい人は連絡してください
  2. 語学の証明は受験時でA2、入学時でB2…ちなみにこれ、私はA2の試験合格の証明ではなくて、語学学校の出席証明書みたいなのでパスできました。はいっても、もちろんゲーテとかの試験をパスしてたがいいと思います!!

【試験課題】

私はオペラ科を受験しました。必要な課題は、下記の五つです。折角なので受験した曲目も載せておきます。

  1. オペラアリア5曲(そのうちの1曲は必ずレチタティーヴォ付きのもの、暗譜)
  2. オラトリオアリア1曲(暗譜の必要なし)
  3. リート3曲(そのうちの1曲は必ずドイツ語、暗譜)
  4. オペラの完全なロール(役)を1つ(暗譜の必要なし)
  5. 2分程度のドイツ語のテキスト(オペラからはダメ。演劇や映画の台詞から選ぶ。暗譜)

【アリアとオラトリオアリア】

  • Or dove fuggo io mai / Ah, per sempre io ti perdei – V.Bellini
  • Wie Todesahnung / O du mein holder Abendstern – R.Wagner
  • Mein sehnen, mein Wahnen – E.W.Korngold
  • Vision fugitive – J.Massenet
  • Hai gia vinta la causa – W.A.Mozart
  • Der Heiland fällt vor seinem Vater nieder / Gerne will ich mich bequemen – J.S.Bach

【リート】

  • Der Musensohn – F.Schubert
  • Auf ein altes Bild – H.Wolf
  • Rheinlegendchen – G.Mahler

【オペラのロール】

  • Madama Butterfly – G. Puccini –  Scharpless

【テキスト】

  • Waldweg am Teich1  ”Woyzeck (allein).”

Woyzeck. Das Messer? Wo ist das Messer? Ich hab’ es da gelassen. Es verrät mich! Näher, noch näher! Was is das für ein Platz? Was hör’ ich? Es rührt sich was. Still. Da in der Nähe. Marie? Ha, Marie!Still. Alles still! Was bist du so bleich, Marie?Was hast du eine rote Schnur um den Hals? Bei wem hast du das Halsband verdient mit deinen Sünden? Du warst schwarz davon, schwarz! Hab’ ich dich gebleicht? Was hängen deine schwarzen Haare so wild? Hast du deine Zöpfe heut nicht geflochten? Da liegt was! Kalt, naß, still! Weg von dem Platz!

Das Messer, das Messer! Hab’ ich’s?So! (Er läuft zum Wasser.) So, da hinunter! (Er wirft das Messer hinein.)Es taucht in das dunkle Wasser wie ein Stein. Der Mond ist wie ein blutig Eisen! Will denn die ganze Welt es ausplaudern! Nein, es liegt zu weit vorn, wenn sie sich baden. (Er geht in den Teich und wirft weit.)So, jetzt – aber im Sommer, wenn sie tauchen nach Muscheln bah, es wird rostig, wer kann’s erkennen.Hätt’ ich es zerbrochen!Bin ich noch blutig? Ich muß mich waschen. Da ein Fleck und da noch einer. (Gebt ins Wasser.) (Es kommen Leute.)

1 Georg Büchner, Woyzeck, Universal-Bibliothek, Herausgegeben und mit einem Nachwort versehen von Otto C.A. zur Nedden, 1978, PHILIPP RECLAM JUN. STUTTGART, 27


ちなみにリート・オラトリオ科はうろ覚えですが、「リート10曲(そのうち3曲以上は19世紀のもの、また必ず1曲は無調の曲)オペラアリア3曲、オラトリオ1曲、2分程度のテキスト」とかだったと思います。

でもうろ覚えですし、試験課題は毎年変わることがあるので必ずちゃんとご確認ください!!個人的にはドイツ語のテキストが一番大変でしたが、ちゃんと覚えられましたし演技もつけられました。良い経験になりました

【受験時の現状について】

大学の教授と事前にコンタクトがなかった。

ドイツではVorsingenと言って、受験する前に付きたい先生のところへ言って、事前に歌を見て貰うのが一般的だそうです。私もそれを知り、何人かの先生にコンタクトを取ってみました、、しかし、、誰からも返信がない。なんでやあああああああああああああああ。

まず日本の音大教授とドイツの音大教授はシチュエーションが全然違います。ドイツの教授は教える以外に、常に演奏会やオペラのプロダクションなどを抱えてることが殆どです。みんなリサイタルとか州立歌劇場とか音楽祭とか、とにかくどっかで歌ったりしてます。

それに加えて、中堅クラスの知名度の教授でだいたい年間で400人ぐらい生徒が「私の歌を聴いてください!弟子にしてください!」と言って世界中から来るそうです。

多過ぎ・・・そりゃまぁ確かにいちいち相手してられません・・・。なので私はコンタクトを取らずに受験しました。でも、もちろんVorsingenがあるのとないのではだいぶ印象が違うようなので、もし受験するときにはどうにか頑張ってコンタクト取ってみてください。

年齢が微妙だった。

私は現在26歳です。すでにマスターも日本で修了しています。もし入学するなら27歳になっていて、卒業時には29歳です。ということでこの年齢はかなりギリギリのようです。

というのも、若ければ22歳で大学院に入れるわけですよね。学校は基本的に若い人に向けて存在してますので、やはりそれも影響するのかなぁと思います。

アジア人だった

これは残念ながら受け入れなければなりません!!ドイツの場合、受験者の70~80%はアジア人です。1番多いのが韓国で、次いで中国、最後が日本です。(というかまじで日本人少なすぎです。)

そしてもうひとつ頭に入れておきたいのは、こっちの人は日本とか韓国とか中国とかいちいち区別しません。私たちは完全に「アジア枠」です。サッカーのW杯予選みたいに・・・ということで、おそらく、「アジア枠の中で上位に位置しないと難しい&何か特出するものがないと厳しい」のだろうと思います。

という感じで、一応書き出してみましたが、結局一番の問題点は、「クオリティが低かった」ということでしょう。しかし、私の周りの優しい人たちは、「そのとき聞いていた先生の好みもある」「試験をパスしたかどうかでその人の人格や音楽家としての素質が決まるわけではない」「試験は時の運もある」という暖かい言葉をかけてくださいます。とはいっても、当然ながら残念な気持ちや悔しい気持ちがあります。(というかそれがなかったら結構やばいと思いますが・・・

今後どうするかは未定ですが、とりあえず明後日にベルリンのStaatsOperで開催されるNeue Stimmeに参戦してきます。2年前は横須賀で参加して、沢山の韓国人や中国人の人を聴きつつ、自分にとってもとてもいい経験になりました。

おそらくベルリンは相当インターナショナルな感じになるんだろうと思います。ということで、私は今日もベルリンで生きていました!これからまた少しずつブログも書いていきます~。それでは!Bis Bald~!!



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