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宝塚歌劇の魅力とは?初心者がハマる理由を解説!(宝塚歌劇団)

宝塚歌劇の魅力とは?初心者がハマる理由を解説!(宝塚歌劇団)

『宝塚歌劇』の舞台を観ているときは、ここが現実の世界であることを忘れてしまいます。それほどまでに美しい世界を創り出しているのです。

女優の天海祐希さんや真矢ミキさん、黒木瞳さんが宝塚出身であることは有名なので、実際に観劇したことはなくても『宝塚歌劇団』という名前を知っている方は非常に多いと思います。

今回は「名前は知っているけど観劇したことがない」というような方や初心者の方にも分かるように、宝塚歌劇の魅力やハマる理由を解説していきましょう。

宝塚はすごいとよく言われますが、なぜすごいのか? ファンがハマる理由は? 初心者の方はこのような疑問を持ったことがあるかもしれません。

宝塚の「沼」にご招待しましょう。この記事を読み終わる頃には、宝塚歌劇の観劇に出掛けたくなっているかもしれません。

 

宝塚歌劇はなぜすごい? 男役と娘役について

宝塚歌劇の基本は男役と娘役がいることです。宝塚には未婚の女性しか在籍していません。舞台で男性の役を演じる生徒を『男役』、女性の役を演じる生徒を『娘役』と呼びます。

【簡単解説】宝塚の『生徒』とは?

宝塚では音楽学校卒業後もスター(演者)のことを『生徒』と呼びます。宝塚歌劇団を退団(卒業)するまでそう呼ばれることになります。

 

【男役】まるで絵本に出てくる王子様のよう

男役は男性の役を演じると上記で説明しましたが、例えば『ロミオとジュリエット』だったらロミオ役、『エリザベート』だったら死神トートの役を演じることになります。

【簡単解説】男役の役について

基本的には男性の役を演じることになりますが、稀に女性の役を割り当てられることがあります。例えば、元宙組のトップスターである朝夏まなとさん(現在は舞台女優として活躍中)は身長172cmの男役でしたが、在団中に『風と共に去りぬ』のスカーレット役を可憐に演じたことで話題になりました。

舞台に上がるとき以外でも、ファンの前に出るときや稽古のときなどは『男役』として過ごさなければなりません。基本的に髪の毛は短髪、服装も男装で生活を送ります。

男性のような装いをしていても、実際には女性なのですが「本物の男性よりもかっこいい」という評価が出るくらいに、宝塚の男役はかっこいいのです。

劇団四季や東宝などの男性の演者もエネルギッシュでハンサムな方が多いのですが、宝塚の男役には男性の演者にはない強力な武器があります。

それは「絵本に出てくる王子様のような儚さ」であると言えるでしょう。かっこいいだけではなく、現実に存在しているのかと疑うほどの美しさを備えている男役が数多く在籍しています。おとぎ話の王子様のようなビジュアルや儚げな雰囲気は、女性だからこそ出せると言っても過言ではありません。

 

しかし舞台で素敵な男性を演じていても、一旦舞台から降りると女性です。舞台の上で見たかっこいい男性から女性に戻って、女性としての可愛らしい一面を見ることによって「沼」にハマるファンも大勢いるんだとか。

宝塚スターの素顔を観たい方は、『タカラヅカ・スカイ・ステージ』への加入もお勧めです。月額制で見放題なので、これから宝塚ファンになりたいという初心者の方も満足できるサービスとなっています。

関連リンク:宝塚歌劇専門チャンネル タカラヅカ・スカイ・ステージ

 

【娘役】ドレスを身に纏う姿は憧れのお姫様

娘役は男役とは反対に、劇の中では女性の役を演じます。身長などを含むその生徒の特質によっては子役を演じることもあります。娘役が子役として男の子の役を割り当てられることも。

 

娘役は男役のようなショートカットにすることはできません。女性らしい長さまで髪を伸ばして、ファンの前ではスカートかワンピースを着用します。

娘役のファッションや美しい仕草はファンの間でよく話題になります。かっこいい男役とは対照的に、娘役はとにかく可愛らしい。女性らしいおしとやかさも備えていて、本当に美しいのです。

ヘアアレンジやトータルコーディネートが得意な娘役も多いので、中には彼女たちのファッションを参考にして自分の生活に取り入れるファンも。

 

そして舞台に立つ娘役はまるで本物のお姫様のように可憐で気高いのです。宝塚歌劇というと煌びやかなドレスを想像する方も多いと思います。絢爛豪華なドレスは見た目こそ美しいのですが、実際に着るとかなり動きにくく重量があるでしょう。それらを着こなして舞台の上で軽やかに踊る彼女たちの努力があってこそ、宝塚歌劇は成り立つのです。

男役がおとぎ話の王子様なら、娘役は憧れのお姫様。「宝塚がなぜすごいのか、ハマる理由は何なのか」という疑問に対して、娘役の美しさにもその答えがあると言えるでしょう。

【簡単解説】男役or娘役

例外もありますが、基本的には身長で振り分けられるそうです。168cm以上の生徒は男役、167cm以下の生徒は娘役になることが多いです。

 

宝塚歌劇にハマる理由 『5つの組+専科』 それぞれのすごいところ

宝塚歌劇団には男役と娘役がいることはお分かりいただけたかと思いますが、劇団を構成する要素は他にもあります。

それが5つの組と専科です。宝塚は5つの組に分かれます。

花組、月組、雪組、星組、宙組です。

それぞれの組について解説していきましょう。初心者の方にも魅力が伝わると幸いです。

 

【花組】一番最初に創設された伝統のある組

花組は宝塚歌劇団の中でも、一番最初に創設された組です。長い歴史と伝統があり、「宝塚といえば花組!」という意見を聞くことも多いかもしれません。

「男役が黒燕尾服を着ているような正統派な宝塚が好き、観たい」という方には特にお勧めできる組かもしれません。

更に花組(または花組出身)の男役は『花男』とも呼ばれ、娘役の扱いに慣れていたり、娘役やファンにキザな言動をしたりすることも多いそうです。優しくてかっこいい男役が好みの方にとって、花組はまさに底なし沼かもしれません。

 

【月組】芝居の才能がある生徒が多く在籍

月組も伝統のある組です。実は花組と同時に創設され、2班となったのが月組でした。

そのときに在籍している生徒によって特徴は変わってきますが、月組は芝居の技術が高いと言われることが多いです。

2018年には有名なミュージカル『エリザベート』を上演したことで話題になりました。主役、ヒロイン、準主役をはじめとする全ての役の難易度が高いと言われる演目でしたが、見事な舞台に作り上げられました。

月組男役トップスターである月城かなとさん(20223月現在)は、類稀なる美貌を持っている上、演技力が高い月組の生徒たちを率いています。月城かなとさんの高い演技力にも注目してみて下さい。

 

【雪組】日本物・和物といえばこの組!

 

雪組の特徴を挙げるとするなら、日本物や和物の演目が多いことが挙げられるでしょうか。『壬生義士伝』も上演され、大きな話題を呼びました。

日本人らしい伝統や所作の美しさを大切にしていて、雪組を観劇した際には「日本人に生まれて良かった」と思えること間違いなしでしょう。

そしてこの話を聞いた後では意外に思うかもしれませんが、原作がある漫画やアニメの舞台化も多く担当しています。

最近では宝塚版の『シティーハンター』が雪組で上演され、一時はTwitterのタイムラインに載るほど話題が大きくなりました。他には『ルパン三世』『るろうに剣心』などの有名な漫画やアニメを宝塚版で上演しています。

もし好きなアニメや漫画が舞台化されたら、その機会に宝塚の劇場に足を運んでみるのもいいかもしれません。

 

【星組】エネルギッシュで実力派が勢揃い

星組は全ての組の中で一番厳しく、体育会系であるというイメージが生徒やファンの間にあるそうです。

実際に星組はストイックにお稽古に励み、指導も厳しい体育会系の組と言えるかもしれませんが、それは舞台をより素晴らしいものに仕上げたいという熱い気持ちがあるからでしょう。

星組を観劇した際、舞台が素晴らしいことはもちろん、生徒たちの熱気やエネルギーを感じ、圧倒されてしまいました。ダンスや歌に熱がこもっているのです。

そして星組トップスターである礼真琴さん(20223月現在)は、素晴らしい歌唱力の持ち主です。相手役の舞空瞳さんも持ち前の可愛らしさと歌唱力や演技力で、礼真琴さんと共に美しい舞台を作り上げています。

 

【宙組】一番新しい組で先進的 長身のスターも多い

宙組は一番最後に創設された組です。1998年に創設されたので、今年(2022)24周年を迎えることになります。

一番新しい組であるからか、スタイリッシュな生徒が多い印象を受けます。正統派な『花男』や『花娘』が多い花組とは対照的に、アイドルのような魅力を持っている生徒が多いのも特徴的です。

そして宙組はコーラスがすごいと言われます。非常に迫力があり、舞台を盛り上げます。コーラス一つ取っただけでも宙組を観る価値があると言えるほどです。

 

そのとき在籍している生徒によっても変わりますし、統計ではありますが、宝塚の中でも特に身長が高い生徒が集まっている点も特徴的です。そのため男役が舞台に立ったとき、非常に迫力があるのです。

そんな宙組生たちが演じた『宝塚版 銀河英雄伝説』や『宝塚版 WEST SIDE STORY』は圧巻でした。

これからも多くの素晴らしい舞台を作り上げていくことでしょう。

 

【専科】高い技量と豊富な経験を持った生徒が所属する

専科に所属するための条件は特に設けられていないそうですが、非常に高い技量や才能を持った生徒が経験を積んでから専科に異動になることが多いです。

専科の生徒はどこの組にも属しませんが、どこかの組の舞台に難しい役を割り当てられて出演することがしばしばあります。

例えば『エリザベート』のフランツ役はとても難しい役だと言われていますが、2014年の花組公演で専科から北翔海莉さんが出演されました。

 

元雪組男役トップスターである轟悠さんは2002年専科に異動後、2021年まで宝塚歌劇に在団して数多くの役を演じていらっしゃいました。轟悠さんは歌や演技を含む全ての実力が桁違いで、その偉業は宝塚・男役の伝説となっています。

轟悠さんをはじめとする、才能を持った専科の生徒たちの演技が観られる。これも宝塚歌劇の魅力の一つと言えるでしょう。

 

絢爛豪華な舞台を作り出す衣装

生徒たちに焦点を当てて宝塚歌劇をご紹介してきましたが、舞台や衣装、演目にもその魅力が詰まっています。

まず、観客の目を釘付けにするのが豪華絢爛で煌びやかな衣装ではないでしょうか。

娘役のドレスは歴史上の人物、マリー・アントワネットやエリザベート皇后が現実に飛び出したかのような美しさです。

マリー・アントワネットと聞くと華やかな衣装を身に纏った彼女の姿が思い浮かぶと思いますが、彼女が着ているようなスカートが大きく広がったドレスを『輪っかのドレス』と呼びます。宝塚の舞台ではそのようなドレスも実際に見ることができます。

 

男役の衣装も非常に華やか。多くの衣装に細かいビジューがいくつも縫い付けられ、舞台に当たるスポットライトの光を浴びてキラキラと輝きます。また貴族などの身分の高い男性の役の衣装やマントは重厚感がある生地で作られ、クラシカルな魅力があります。

まるで王子様のような衣装が何着も用意され、一つの舞台の間に何回もの着替えがあります。場面ごとに変わる生徒の衣装をチェックしてみると楽しいですよ。

 

惹き込まれるストーリー

宝塚歌劇団では国内外で人気があるミュージカルを多く上演しています。「宝塚は敷居が高い」と思っている方でも、気になる演目をチェックしてみると新たな出会いがあるかもしれません。

ミュージカルが好きな方でしたら、よく目にする演目も多く上演しています。

主に『エリザベート』『風と共に去りぬ』『ロミオとジュリエット』など。

 

雪組を紹介するときにも記載しましたが、原作がアニメや漫画、映画である作品を宝塚版で上演することも多く、その度にチケットの争奪戦が起こります。

主に『オーシャンズ11』『ベルサイユのばら』『今夜、ロマンス劇場で』など。

 

しかし、素晴らしいのは原作がある作品だけではありません。宝塚オリジナルの脚本としてシナリオが書かれ、上演された作品も数多くあります。宝塚でしか観ることのできない名作も数えきれないほど多く存在するのです。

宝塚にハマる理由として「オリジナルの演目が面白い」ことを挙げる人も多いかと思います。

宝塚オリジナル作品を楽しむのもよし。映画『オーシャンズ11』が好きだから宝塚で上演されたときに観に行くという楽しみ方もよし。そして、「好きな生徒を見つけてその生徒が出る舞台をチェックする」という楽しみ方をすると幸せな沼に入り込めるかもしれません。

 

まとめ

宝塚歌劇団の魅力やハマる理由をご紹介してきましたが、実はまだまだ伝えきれない魅力が他にもあります。一つの記事ではとても伝えきれないほど、宝塚は魅力に溢れています。

今回は初心者の方や全く知らないといった方に向けて、宝塚歌劇の基本的な部分を解説しました。少しでも宝塚に興味を持っていただけたなら幸いです。

そして気になる生徒や公演が見つかったら、宝塚キャトルレーヴをチェックするのもお勧めです。こちらでは宝塚の公式グッズを購入することができます。

関連リンク:宝塚キャトルレーヴオンライン

 

ちなみにキャトルレーヴのショッピング袋はすみれの花をイメージした紫色。『すみれの花咲く頃』という曲もあります。素敵ですね。

「初心者には敷居が高い!」と思われがちですが、扉を開けてみればこの世の美を詰め込んだかのような世界がそこには広がっていますよ。

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