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【習い事で将棋をするメリットとデメリット】将棋で鍛えられる思考とは?

【習い事で将棋をするメリットとデメリット】将棋で鍛えられる思考とは?

Herzlich Willkommen!! どうも、Torayoshi(@moritora810)です。こないだ佐賀へ帰った時に女流棋士の武富礼衣さんと将棋の対局をしました。彼女は佐賀初のプロ棋士で、私も以前から知っている方です。

さて、中学一年生から本格的に将棋をはじめた私は、実は15歳のときに将棋のプロを目指して奨励会(将棋のプロになるための養成所)を受験したことがあります結果は3勝3負で不合格(4勝以上で合格)だったのですが、今回の対局をきっかけに将棋熱が再燃しました。

そこで、これから将棋をはじめる人や、子どもと将棋を楽しみたい人に向けて、「将棋をするとどんなメリットがあるのか」「将棋をするとどんなデメリットがあるのか」について、きちんと言語化して語ってみたいと思います!!まず最初の方はすべてメリットから!!!

そもそも将棋ってどんなゲーム?

将棋というゲームは、対局の開始時点で駒の初期配置というものがあり、交互に駒を動かしていって相手の王将を先に取る(詰ます)ことができれば勝ちというゲームです。そういう意味では盤面がまっさらな状態で始まるオセロや囲碁とは少し違うので、すでにある駒(もの)をどのように効率よく使っていくかという思考が発達します。

ドイツ語で将棋はJapanisches Schach(日本のチェス)という言い方をしますが、確かに将棋はチェスと少し似ているところがあります。ただ、チェスと異なる将棋の特徴は、「相手から取った駒を使える」というところにあります。

そのため、考える思考の枝分かれがチェスよりも将棋の方が断然多くなります。それ故に、チェスでは2005年頃からAIが人間のプロと同等レベルになったのに対して、将棋においてプロに勝つようになったのは、それから約10年後のことです。今ではトッププロと同等かそれ以上のレベルです。

将棋のマナー

将棋は「将棋道」と言われるぐらいマナーを重視しています。私も覚えたてのころは礼儀作法をきちっと教えられました。まず一番基本的なことは、はじまる前にお互いが「よろしくお願いします。」と言ってから対局がスタートすることです。

そして、自分が負けだと思ったら「投了」をしなければいけないのですが、その際には、「負けました」と言って、その後お互いに、「ありがとうございました。」と言います。そういった挨拶が最初と最後にあることは、相手をリスペクトする上でとても大切なことのように思います。先ほども述べたように、将棋は勝負事なので、負けた方は必ず「負けました」とハッキリ言わなければなりません。

もしスポーツであれば、負けたとしても時間が来れば笛がなったり、審判のジャッジが下ったりするだけなので、自分から「負けました」と言う必要はありません。その点で、将棋は自分で負けを認めなければならず、それを言うのが嫌で将棋を辞めてしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、自分で負けを人に告げるという経験は心を強くするように思います。そしてもう一つ将棋で特徴的なのは、「年齢によるハンディが殆どない」ということです。例えばスポーツは子どもと大人で、どうしても対格差があるので相手にならないことがよくあります。しかし、それと比べて将棋は頭を使うゲームなので、むしろ若い方が有利であったりすることもあります。

もちろん、経験がものをいう局面もありますが、そういった視点から考えると、子どもが大人の世界に入っていって活躍できる世界のひとつであると言えます。昨年話題になった藤井聡太四段の活躍をみてもお分かりの通りです。

私の実体験から話をすると、子どものころに将棋道場や将棋の大会に行くと沢山の大人が可愛がってくれました。(ご飯ご馳走になったりお菓子とかジュースくれたり。)というのも、やっぱり将棋をしている人の年齢層は高い傾向にあるので、小さいうちから将棋を熱心にしている子どもは珍しく、みんなで育てようという将棋界全体の土壌があるからです。また、将棋をしている人は論理的な思考の人が多いので、感情でつまならいことを言うような人は少ないと思います。

将棋を勉強していくと何が学べるのか【メリット】

将棋を強くなっていくには勉強しなければなりません。もちろん、藤井聡太四段も最初から強かったわけではありません。一生懸命勉強して、そしてあの舞台にたどり着いているのです。それでは勉強していく過程でどういう思考が鍛えられるか考えていきましょう。

論理的思考(未来予測性)が鍛えられる

まず、将棋を勉強する一番のメリットは、「論理的な思考回路が鍛えられる」ということです。それは言い換えると、「建設的な思考回路」つまり、「こうするとこうなる、こうすればこうなる」といった、「未来思考的な考え方」が発達するということです。

それが実生活に具体的にどのように役立つのかを書くと少し嘘っぽくなってしまうのですが、例えば、自分の目標に向かって努力したいときに、「こうすればこうなって、こうしたらこうなって、それでこうすればこうなるから、きっとこうなるはずだ!」という思考ができるようになります。

それは、ある程度先の見通しや、予測をたてるのに役立ちます。これは全くの個人的な見解ですが、建設的な考え方ができる人は賢い人が多いように感じます。感情ではなく、論理的・数学的な考え方ができる人という意味です。

不確実性についても学べる

次にメリットとしてあげたいことは、「相手がいることの面白さ」です。将棋はどれだけ読み(今後の手の流れを考えていくこと)をいれても、相手が自分の思ったのと違う手を指してきたら、またはじめから考え直さなければなりません。

それは、「どれだけ未来予測をしても必ず不確実性がある」ということであり、何だか少し人生に似ていると思います。「きっとこういう風になるだろう」と思っていても、何十手後には想像していたのと全く違う形になることも多々あります。

そういう意味で、相手がいる将棋というゲームは常に不確実性と一緒にプレーされます。そして強い人ほど、そんな思ってもみなかった手が来た時にでも冷静に考え、最善の一手を探していけるのです。

準備が大切であることが分かる

将棋には必ず「仕掛け」という場面があります。仕掛けというのは、まさに今から闘いが始まって、駒と駒がぶつかりあうときのことです。そして将棋の仕掛けは、「きちんと準備をしている方が有利」です。

それは人生でもよくあることで、「どれだけ準備をしたか」ということがいい結果に結びつくことがあります。しかし、そんな大原則を実践しつつも、「準備だけに気を取られないで、チャンスが来たら踏み込む勇気も必要」ということも強い人は分かっています。

将棋でいう仕掛け前の準備というのは、自分の王将の守りを固めることや、攻撃の体制を整えることを言うのですが、相手に隙があるとき(チャンス)には踏み込んで攻めていかなければなりません。そうすることで、最大の結果を得ることができます。

間合いの感覚やタイミングを養う

そんなわけで、私はそういった、「タイミングを見極める力」というのも鍛えられるのではないかと思います。なぜなら、将棋には手順前後というものもあり、連続する手で、こっちを先に指していたら好手だったけど、こっちを先にさしたから悪手になった」ということが頻繁にあるからです。

それは将棋に限らず、「順番という概念は非常に大切である」と思うからです。「何を優先するのか」そして、「何は後回しでも支障がないのか」、そういったことを考えられる力が将棋を通して身につく可能性があります。

将棋を学ぶことのデメリット

将棋を学ぶことのデメリットは、ひとつだけあります。それは、「中毒性がある」ということです。もしプロを目指そうと思うとずっと勉強しなければなりませんし、そうでなくてもハマってしまうとずっと将棋を指してしまいます。

ちなみに私の人生初の朝帰りは将棋でした。夕方から将棋をはじめて、朝の7~8時頃まで将棋を指してたいことがあります。それぐらい熱中できるものなのです!

日本最大のネット対戦サイトである将棋倶楽部24でも、「指しすぎには注意しましょう」と出ています。ということで将棋を学ぶこと自体に全く害はありませんので、皆さんどんどん学んじゃってください!

まとめ

私の中学生時代は将棋で形成されていると言っても過言ではありません。本当に将棋が好きで、寝ても起きても将棋を指していました。将棋熱が再燃した今、将棋の面白みを誰かと共有したいなと感じています。

改めて文章にしてみて、将棋を学ぶことにはメリットが多いように感じました。もしお子さんがいる家庭であれば折角なので一度教えてみてください。もしかすると藤井聡太四段のように、もの凄い才能があるかもしれません。

少しお金の話をすると、棋士の平均年収は700~800万円でトップ棋士は軽く1億円を超える人もいます。それだけに、棋士になるのはとても難しいです。年間でたった4人しかプロにはなることはできません。しかしそれでも、本当に結果がすべての世界なので、棋力さえあれば中学生でもプロになることができます。面白い世界です。

ちなみにベルリンにも将棋は普及していて、毎週木曜日に将棋会が開かれています。もし気になる人がいたらご連絡ください。一緒に行きましょう!!それでは皆さんといつか対局できる日を楽しみにしています!また次回!!Bis Bald~!!

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