オペラ鑑賞の服装&マナーを解説!男性や女性にドレスコードはあるの?
「オペラ鑑賞は敷居が高い」
オペラ鑑賞の経験がないと、このように思いがちかもしれません。
他にも、ドレスコードがあるのではないか。特別なマナーやルールがあるのではないか。
こんな疑問をお持ちの方も多いかもしれませんね。
しかし、オペラを鑑賞するときに気を張る必要はありません。最低限のルールを守れば、心のままに音楽や芸術を楽しんで良いのです。
今回は初心者向けに、オペラ鑑賞時のマナーやおすすめの服装を解説します。この記事を読めば、初めてだとしても安心して楽しむことができますよ。
これだけは守ろう!オペラ鑑賞のマナー
まず、これだけは押さえておきたいオペラ鑑賞時のマナーをご紹介します。
ここを守らないと他のお客様に迷惑をかけてしまうかもしれません。
逆に言ってしまうと、これから解説するマナーを守っていれば、あとは自由に楽しむことができる劇場がほとんどです。
一つずつ見ていきましょう。
オペラマナー①頭の位置が高くなるような髪型を控える
大きなお団子やポニーテール。これらの髪型は女性を美しく見せる素敵な髪型ですよね。オペラ鑑賞の日にも、ついセットしたくなるかもしれません。
しかし、ちょっと待って下さい。それらの髪型は後ろの席に座る人の視界を遮ってしまいます。
観劇に来たのに、前方に座る人の髪型が邪魔で舞台が全然見えない…。こうなってしまってはとても残念な気持ちになりますよね。注意される可能性もあります。
本来の頭頂部より上に髪をセットするのは控えましょう。髪飾りを付けたい場合も同じく注意が必要です。
男性の方はお洒落で帽子を被っている人も多いです。室内で被りっぱなしにすることはないと思いますが、観劇中はもちろん外しましょう。
~これらを控えましょう~
高い位置のポニーテール、お団子、ツインテール
後方に座る人の視界を遮る髪飾り
帽子など
お団子やポニーテールにしたい場合は、なるべく下の位置でセットすると安心です。ただし、下過ぎると座席の背もたれで髪型が潰れる可能性がありますので、調節しましょう。
オペラマナー②前のめりに座らないように注意する
前のめりにならないことも後方に座る方への配慮となります。
舞台をもっとよく見ようと、思わず前のめりになってしまいますよね。しかし、前のめりの姿勢でいると、後ろの席に座る人から舞台が見えにくくなってしまう可能性があります。背もたれに背中を預けて座るように心掛けましょう。
姿勢については劇場の方でも注意喚起をしていることが多いので、見かけたらこのことを思い出して下さい。
オペラマナー③オペラ鑑賞の妨げになるような音に注意する
鑑賞中はなるべく音を立てないように気を付けましょう。
劇場側が禁止していると思いますが、鑑賞中の飲食は絶対に止めましょう。
喉の乾燥を防ぐため、飴を舐めたい方もいらっしゃるかもしれません。しかし、上演中に飴を袋から取り出す行為は控えて下さい。
オペラは楽団や歌手、製作者一同、みんなで非日常的な空間を生み出す芸術です。舞台の上に広がっている世界は現実のものではありません。
その世界を楽しんでいるときに、隣の席からカサカサという日常的な音が聞こえてきたらどうでしょうか?オペラの世界が台無しになってしまいます。
飴を舐めたい場合は、上演が始まる前までに口に入れましょう。
当たり前のことですが、私語や携帯の使用なども厳禁です。
ただし、咳が出そうになった場合やお手洗いに行きたくなった場合は我慢しなくて大丈夫です。お手洗いに向かう場合は他のお客さまの視界を妨げないように気を付けつつ、そっと抜けましょう。
男性の方も女性の方もアクセサリーを付ける場合があると思いますが、動くと音が鳴るようなものは避けると落ち着いて鑑賞できますよ。
オペラマナー④拍手のタイミングについての解説
慣れないうちは、周囲が拍手をしたタイミングに合わせると失敗しません。
避けていただきたいのが、まだ演奏や歌唱が終わっていないうちに拍手をすること。
「各々が感動したタイミングで良いのではないか」「タイミングは関係なく拍手をもらった方が歌手も嬉しいのではないか」という意見もありますし、確かにその通りだと感じております。しかし、鑑賞を妨げられたと思う方もいらっしゃいます。
非常に感動したから拍手をしたいと思った場合は、完全に演奏が終了して歌手が会釈をしたタイミングなどで送りましょう。
「ブラボー」などの掛け声についても同じことが言えます。オペラの素晴らしさに胸を打たれて、演奏の途中でも掛け声をしたくなるかもしれません。しかし、演奏や歌唱の途中にするのは避けた方が無難でしょう。
オペラ鑑賞に行くときの服装は?
次に服装について解説していきましょう。
実はドレスコードと呼ばれるものはほとんどありません。特に日本の劇場で設定している所は少ないので、海外の伝統あるオペラ劇場に行く場合などを除いて、あまり心配する必要はないでしょう。
「絶対にフォーマルな雰囲気で固めなければいけない」というルールもありません。お洒落をして来る方が多い印象ではありますが、ある程度ならカジュアルな服装でも浮かない場合が多いです。
オぺラ鑑賞には避けた方が無難な服装
ただし、浮いてしまいやすい服装もあります。なるべくなら避けた方がいい服装、逆におすすめの服装についてご紹介しましょう。
あまりにもラフ過ぎる服装や清潔感がない服装はNG
こちらは説明するまでもないでしょう。
極端な例ですが、よれよれのTシャツやジーンズ、サンダルなどで来る人は見かけたことがありません。それでも入場拒否されることは考えにくいのですが、劇場で浮いてしまうでしょう。
部屋着のように見えるほどラフな服装、清潔感がない服装は避けましょう。
ゴシック ロリィタなど世界観を重視した服装
独特の世界観があるファッションをしている方を街で見かけますが、とても素敵だと思います。特に中世のドレスなどをモチーフとしたロリィタ(ゴスロリ)などは、オペラや劇場の雰囲気にも合いそうなので、愛好者の方は選びたくなるかもしれません。
しかし、派手なファッションであることに間違いはないので、劇場で目立たないとは言い切れません。
また大きく膨らんだスカートなどは、列に並ぶときや座席の間を通るときに他の人に当たってしまう恐れがあります。
どうしても好きなファッションで観劇したい場合は、スカートの膨らみなどを抑えると安心です。同時に落ち着いた色やデザインの服を選ぶと、劇場の雰囲気と合って素敵かもしれません。
露出度が高い服装
肌が見えすぎてしまう恰好はオペラ鑑賞にふさわしいとは言えません。
大きく背中が開いた服や丈が短すぎるスカートは劇場で悪目立ちしてしまう可能性も。
そういった服装が好きでも、劇場に向かう日はいつもよりも肌が隠れる服を選んでみると良いかもしません。きっと素敵に見えますよ。
おすすめの服装【男性編】
初めてのオペラ鑑賞だと身構えてしまうかもしれません。しかし、まるで執事や貴族のようなタキシードを着る必要はありませんよ。スーツでも素敵ですが、コーディネートに気を付ければ普段着でも大丈夫。
男性はジャケットを羽織るときちんとして見えるでしょう。夏季でジャケットを着ることが難しい場合は、シャツがおすすめです。ラフ過ぎるデザインでなければ、ポロシャツを着ても良いかもしれません。
ネクタイをした方がフォーマルな印象になりますが、なくても大丈夫です。大体3時間の鑑賞になるので、苦しくなるという場合は無理しないで下さい。
ジーンズやジョガーパンツを合わせることは避けましょう。スラックスなどがおすすめです。
簡単に言ってしまえば、男性の方は革靴に合うコーディネートかどうかを一つの目安として下さい。まず、お気に入りの革靴を見つけて、その靴に合う服を探してみるのもいいかもしれません。
おすすめの服装【女性編】
ワンピースやスカートを着ている方が多いような印象です。パンツスタイルの場合は上品なデザインを選ぶと素敵です。
ワンピースのコーディネート
レースやチュール、パール、ビジューなどをあしらったワンピースを選ぶと、上品な印象を与えます。デザインも大切ですが、着心地も重視して下さい。長時間座ることになるので、体を締め付けない服を選びましょう。
オペラ鑑賞の際にワンピースを着る場合は、その服に合ったパンプスを選ぶのがベスト。デザインによってはサンダルでもいいでしょう。
スカートのコーディネート
スカートを選ぶ場合、トップスはブラウスかシャツがおすすめです。ワンピースにも同様のことが言えますが、気温に合わせてジャケットやカーディガンを羽織りましょう。
パンツスタイルのコーディネート
デザインによってはスキニーやジーンズでもいいかもしませんが、テーパードパンツなどがおすすめです。スカートよりもカジュアルになりやすいので、素材やデザインに気を付けて下さい。
スカートのときと同様、ブラウスかシャツを合わせ、ジャケットを羽織ると美しく見えます。
全てのコーディネートに共通して言えることですが、いつもよりも上品なデザインを選ぶと劇場の雰囲気に合います。
ただし、ある程度カジュアルでも大丈夫です。結局は好きな服装で鑑賞するのが一番だと思います。「こうしなきゃいけない」と思うのではなく、その日の服を楽しく選んでいただけたらと思います。
女性におすすめのブランド3選
【特におめかしをしていきたい日のために】
中には10万円を超えるワンピースも販売されています。気軽に購入できるブランドではないかもしれません。しかし、一着持っていればここぞというときに役立つでしょう。
デザインも上品で素敵なものが多いので、オペラ鑑賞の日にぴったりです。
【女性らしく見せたいときに】
宝塚歌劇の娘役がコラボ企画でモデルを務めるなど、女性らしいデザインを多く取り扱っているブランドです。宝塚女優のように美しくゴージャスに見せたい方にはぴったりでしょう。
4万円前後のワンピースも販売されています。FOXEYに比べると手が届きやすいかもしれません。
【数万円で素敵なお洋服に出会える】
初めて名前を聞く方が多いかもしれません。カジュアル服を販売しているブランドですが、ドレスライン・フォーマルラインも展開しています。
YAMADAYAで販売しているドレスは結婚式や入学式向きですが、オペラ鑑賞の日にもぴったりなデザインも多いのです。個性的でお洒落なデザインが多く、他の人と被らないところも魅力的。
更にFOXEYやTOCCAよりも安い価格で手に入るのに、これらのブランドと同じように素敵なデザインの物が多いのです。中には数万円には見えないような高級感溢れる商品もあります。とっておきのドレスやワンピースと出会えるかもしれません。
こんなときどうする?
「好きな服装で大丈夫」
そうは聞いたものの、まだ疑問が残るかもしれませんね。散見する質問を取り上げ、解説してみました。不安があったとしてもここを押さえれば大丈夫。
ドレスコードがあるのはどんな場合?
海外の伝統あるオペラ座では、席のランクによってドレスコードが設けられている場合があります。
しかし冒頭でも取り上げたように、日本国内でオペラ鑑賞をする場合、ドレスコードを求められることはごく稀。心配な場合はその公演についての情報をチェックするといいでしょう。
ただし、初日(プルミエ)や海外の有名劇団の公演を観る場合、S席などの高価なチケットを入手できた場合はお洒落をして来る方が多いそうです。
これらの公演を鑑賞するときは、いつも以上にお洒落しても大丈夫です。
お洒落をしすぎて浮いたりしませんか?
お洒落に気を配り過ぎて、逆に浮いてしまわないか不安になるかもしれません。
しかし、不安になる必要はありません。素敵に着飾って劇場に足を運ぶ方もいれば、カジュアルな服装をしている方もいて、よほど派手な服装をしない限りは浮きません。中には着物を着ていらっしゃる方もいて素敵です。
オペラ鑑賞のために素敵なコーディネートをしたいと思ったら、好きなだけお洒落を楽しみましょう。
もっとオペラの世界を楽しめる? ヒロインコーデ
アイドルを応援している方はおなじみだと思いますが、『推しカラー』というものが存在します。好きなアイドルのイメージカラーを身に付ける文化が近年広まりを見せていますね。
これをオペラに取り入れて、登場人物のモチーフを身に付ける方も時々見かけます。
例えば『椿姫』の公演ならお花のブローチやコサージュを。
『アイーダ』なら、エチオピアの王女アイーダをイメージした天然石のアクセサリーなどを身に付けると素敵かもしれません。
物語のヒロインが着ている衣装と同じ色の服を選んだりしても楽しいでしょう。
ときには、こんな風にオペラの世界を味わってみてはいかがでしょうか?
オペラ鑑賞マナーのまとめ
オペラ鑑賞のマナーや服装に関して解説しましたが、何も難しいことはありません。大切なのは、他のお客様に思いやりを持つこと。それだけで自然とマナーを守ることができると思います。
あなたも公演を楽しみにしていると思いますが、他のお客様にとっても同じように特別な日なのです。その楽しみの妨げとなるような行為をしないように心掛けることが重要です。
オペラという非日常的な世界に入り込んで、ついテンションが上がってしまうと思いますが、マナーを忘れないようにしましょう。
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