オンラインレッスンを始める方法【使っているお勧め機材を全て紹介】
みなさん、こんにちは!ボイストレーナー&声楽家の森善虎です。私は普段、ボイストレーナーとして活動をしたり演奏をしたりして生活をしています。ブログの運営では、音楽に関する様々なノウハウやレポートなども発信しています。
今回は、その中でも今後音楽家家にとって必須能力になっていくであろう、オンラインレッスンをはじめるための方法について、そしておすすめの機材なども比較を交えながら紹介をしていきたいと思います。
私の場合はボイストレーニングをオンラインでやっていますので、それを踏まえながらご自身の楽器などを考慮にいれて読んでみてください。ただ、楽器が何であっても必ず相手に言葉を伝えるために「声」が聞き取りやすいことは非常に重要になりますので、まずは声がちゃんと届くことのは第一条件です。
それではオンラインレッスンに必要なものを早速みていきましょう。
オンラインレッスンを始めるために必要なもの【一覧】
まずオンラインレッスンに必要な環境などについて箇条書きでまとめてみましょう。
- デバイス(パソコン、タブレット、スマートフォン)
- インターネット環境(光回線が最も良い)
- 楽器の演奏できる環境(相手に演奏の例を示したりできる程度)
- ヘッドフォン
- マイク
基本的に必要なものは上記の5つになります。この中で必ず必須ではないのが、4番のヘッドフォンと5番のマイクですが、あると何が良いのか、あるいはなくても大丈夫なのかも比較して解説したいと思います。
それでは1つずつみていきましょう。
1.オンラインレッスンに必要なデバイス
オンラインレッスンに必要なものとしてまずデバイスが必要です。デバイスはパソコンかタブレットが望ましいですが、アップル製品やアンドロイドの高性能モデルであればスマートフォンでも対応可能です。
どのデバイスで行うかにおいて重要なポイントが2つあります。
- カメラの画素数
- 処理能力
1.カメラの画素数について
この2つはオンラインレッスンを行う上で非常に重要です。まずカメラの画素数については、当たり前ですが低いよりも高い方が性能が良いです。
では一体何画素ならいいの?ということですが、こちらはどのくらいの画素数を相手に届けたいかによります。またここでの注意点としては、たとえこちら側のカメラが非常に高画素であったとしても、相手側にそれを映す能力がないデバイスであれば、解像度は下がるということです。(例:こちら側から1000万画素で配信しても、相手のディスプレイが500万画素までしか対応していなければそのようにしか映りません。)
そういったことも含めて、画素数は考えていきますが、少なくとも100万画素前後あれば違和感なく相手とオンラインレッスンを行うことができます。
そういうことを考えればスマートフォンのカメラでもこれは満たしていることになります。
2.デバイスの処理能力について
続いて重要なのが2.処理能力です。デバイスの処理能力が低いと何が起きるかといえば、簡単に言うと固まります。自分が使っているときならイライラするだけで済みますが、オンラインレッスンとなるとそうはいきません。オンラインレッスンを行うときには動作がスムーズな処理能力が高いデバイスを選ぶとよいでしょう。
基本的にデバイスは沢山の作業をしようとすると固まってしまいます。そのため、もしパソコンやタブレットで行う場合はバックグラウンドで行われているソフトなどを停止して、レッスンをするときに使用するアプリ(例えばSkypeやZoom、LINEなど)だけを使うと動作の心配もないと思います。
スマートフォンを使用する場合は、iPhoneなどの製品はiOSが高性能なのでさほど心配はありませんが、Android端末については端末によっては注意が必要です。
ということでデバイスのおすすめはスマートフォン、タブレット、パソコンごとに以下のようになります。
スマートフォン=iPhoneなどのアップル端末
タブレット=iPadかSurface
パソコン=Macのパソコンか、WindowsであればFUJITSUなど高性能なタイプ
デバイスはどうしても高額になりやすいですが、他の作業をしたり今後も使うことが考えれば高性能なものを利用する方がよいでしょう。
オンラインレッスンを行う上でおすすめのデバイス
それでは実際に私が使っているオンラインレッスンを行う上でおすすめのデバイスをご紹介したいと思います。まずスマートフォンで行うのであればiPhoneが最もおすすめです。そのためここは割愛をして、タブレットとPCを紹介したいと思います。
オンラインレッスンができるタブレット【ipad air 4&surface】
最初におすすめで私が使っているのが最新型のipad air 4のタブレットです。処理能力が速く、音も画素数も、タブレットベースで言うとこの端末の右に出るものはないかと思います。
もしアップル製品に抵抗がある方であれば、Windowsが出しているSurfaceがおすすめです。こちらはタブレットにもなり、PCとしても使えるようなものなのなのでipadと殆ど遜色ありません。どちらを選んでも、今後も長く使うことができる機種なので問題ないと思います。
オンラインレッスンをするのにおすすめのパソコンは?
続いてオンラインレッスンをするのにおすすめのパソコンについて紹介していきます。パソコンは正直にいうとピンキリです。性能が良ければ良いほどオンラインレッスンをするときにも動作がスムーズでストレスなく使うことができます。まずはじめに私が使っているパソコンですが、私は富士通のノートパソコンを使用しています。
上記の機種は、CPUがintel Core7、メモリが16GBということで全くと言って良いほどストレスフリーで動作がスムーズです。パソコンを選ぶときに大切になってくるのが、このCPUというところとメモリの容量です。
CPUというのがパソコンの処理能力を決定する脳の部分になるので、ここの性能で比較しながらパソコンを選ぶ必要があります。CPUの比較はこちらのサイトなどで簡単にすることができるので、是非参考にしてみてください。
オンラインレッスンを行うためのインターネット環境
続いて、オンラインレッスンを行うために必要なインターネット環境についてです。
オンラインレッスンを行う上でインターネット回線の速度は非常に重要です。途中で音声や画像が途切れてしまうような環境では、生徒からのリピートは期待できません。またレッスンの満足度も低くなってしまうでしょう。
オンラインレッスンを行う上で押さえておきたいのは、インターネット回線は速ければ速いほどよいということです。
現在は5Gという技術も出てきましたので、もしこちらを使える環境にいる人はこちらを使用するのが最もおすすめです。
もしこの環境を使えない場合は、光回線を導入するのが最も良いでしょう。
光回線もいくつか種類がありますが、ちゃんとした光回線ということでいうとNURO光かフレッツ光などが回線が安定していておすすめです。特にこういった回線はキャッシュバックなどもあることが多いので、そちらも上手く併用するとお得に契約できることがあります。
オンラインレッスンを行うために音の出せる環境を
オンラインレッスンを行う上で次に用意したいのが音の出せる環境です。ただし、この部分は人によっては必ずしも必須ではないかもしれません。
というのも、例えば良い先生は相手の声や演奏を聴けばどこを改善すれば良いのか分かるものなので、先生側で声が出せるというよりは、しっかりと相手の音が聴こえるという状態の方が重要だからです。
しかし、レッスンにおいては演奏の例としてこちら側から音を出せる状態の方が出せない情報よりも絶対的に優位性があります。
もし音が気になるのであれば、吸音材などを使って部屋をDIYするのもおすすめの方法です。
オンラインレッスンを行うためのヘッドフォン
相手の入力については私たちはコントロールすることができませんが、自分の出力についてはコントロールすることができます。
特にオンラインレッスンでは空間を共有しない分、対面のマンツーマンレッスンよりも相手の音が分かりづらいというデメリットがあります。
そういったことを考えても、可能であればヘッドフォンについてはそろえておいた方が良いです。
これはスピーカーが高性能の場合でも同様です。なぜかと言えば、スピーカーが高性能であったとしても、マイクと一体型になっている場合(つまりデバイスにスピーカーとマイクの両方がある場合、スマートフォンやタブレットなど)相手側に音が跳ね返って返ってくる恐れがあるためです。
こうなってしまうと、相手は自分のしゃべった声が遅れて聴こえてくることになり、とても気持ち悪い状態になります。
またヘッドフォンで相手の音を聴いた方が必ずスピーカーで聴くよりも細部まで音を聴くことができるので、おすすめです。このときに密閉型のヘッドフォンを使うと、より相手側の音を細部まで聴くことができます。
私は次に紹介するマイクと一体型のものを利用しています。こちらのマイクから声とキーボードの音を同時に拾って相手に届けています。特に私のレッスンではボイストレーニングなので、声をきちんと届けることを重視しています。価格もそこまで高くないのでおすすめです。
オンラインレッスンをはじめるためのマイク
こちらも自分側の入力を高音質にすることで、相手側に良い音声を届けることができます。
特に音楽レッスンをする人であれば良い音を届けたいと思う方が多いのではないでしょうか?
マイクには基本的に「ダイナミクスマイク」と「コンデンサーマイク」というものがあります。
2つの違いを簡単に説明すると、ある特定の方向からのみ音を拾うタイプか、空間全体の音を拾うかどうかということになります。
ダイナミクスマイクで分かりやすいのはカラオケのマイクです。マイクから一直線の声を拾ってくれますね。
どちらを使うかは非常に悩ましいところですが、総合的に言うとコンデンサーマイクの方が高性能です。ただし、音を拾いすぎるという意味ではある意味でデメリットになることもあります。
もし自宅でレッスンをする場合はこちらで紹介しているセットのものを購入するのがおすすめです。机に固定するタイプか、机が広ければ机に置いて使うタイプがよいでしょう。また、パソコンを使って行う場合はどういったジャックに対応しているかも確認する必要があります。
オンラインレッスンを行うための機材【上級編】
もし更に音にこだわりたい人は上記の機材に加えてミキサーを使うとよいでしょう。
ミキサーは簡単に言うと、複数のマイク、あるいはパソコンなどの音を音量を調整してミックスして相手に届けるための機材です。
このあたりは少し上級編になってくるので、まずは最初に挙げた5つについて確認してそろえていくのがおすすめです。
オンラインレッスンを行う上で必要に応じて準備したいもの
オンラインレッスンを行う上で必要に応じて準備したいものもご紹介します。
- ホワイトボード
- 印刷した資料
- 予定表
オンラインレッスン中に何か図で説明したほうが分かりやすいものについては、ホワイトボードを使って説明するのがおすすめです。視覚的に相手に内容を説明することができます。色は2~3色ほどあれば十分だと思います。
続いて、もし必要であれば印刷した資料を準備して相手に見せるのも効果的です。もしパソコンでレッスンをする場合は、事前に画像をファイルとして取り込んでおけば画面共有などで説明することもできます。
最後に、オンラインレッスンはレッスン時間内で次のレッスン予約をしてもらう方が効率がよいです。必ずレッスン時間の最後は内容をまとめて、次回の話をするようにしましょう。
オンラインレッスンまとめ
いかがでしたでしょうか?今回はオンラインレッスンをはじめるために必要なおすすめ機材や比較を交えながらご紹介しました。
コロナウイルスの影響で対面のマンツーマンレッスンが難しくなってきている中、今後オンラインレッスンを行っていくのは個人も法人も非常に重要になると思います。
今回のおすすめ機材は私も実際に使っているものばかりなので、是非こちらを参考にしてオンラインレッスンをスタートしてみてください。
最後に、もしボイストレーニングをオンラインレッスンを行いたい講師向けに、日本初のボイストレーニングマッチングサービスUtaeruを紹介します。
登録料は無料で、プラットフォーム内でボイストレーナーとユーザーがマッチングできる日本初のサービスです。現在、登録講師を募集しているので是非お気軽にお問い合わせください。
それではどうもありがとうございました!