「君を愛す(Ich liebe dich)/ベートーヴェン」の歌詞対訳と解説【L.v.Beethoven】(ドイツ語/日本語)

2020年2月26日

「君を愛す(Ich liebe dich)/ベートーヴェン」の歌詞対訳と解説【L.v.Beethoven】(ドイツ語/日本語)

どうも、こんにちは!声楽家&ブロガー&ボイストレーナーのとらよし(@moritora810)です。今回は  「君を愛す/ベートーヴェン」の歌詞対訳と解説についてお届けしたいと思います。 ドイツ語でIch libe dichと称されるこの曲は、英語でいうところのI love youです。

今年、2020年はベートーベン生誕250周年ということで、日本中でベートーベンの曲が演奏されると思います。もちろん、有名な第九交響曲なんかも演奏の機会が増えるのではないかと思います。第九交響曲についての詳しい解説についても以下のページでご紹介しているので、もし宜しければご覧ください!

「君を愛す(Ich libe dich)/ベートーヴェン」の歌詞対訳①

Ich liebe dich, so wie du mich,/私はあなたを愛しています、あなたが私を愛するように
am Abend und am Morgen,/朝も夕方も、
noch war kein Tag, wo du und ich/一日もかけることなく、あなたと私は
nicht teilten unsre Sorgen./憂いを分かち合います。

「君を愛す(Ich libe dich)/ベートーヴェン」の歌詞対訳②

Auch waren sie für dich und mich/そうすればあなたと私にとって、
geteilt leicht zu ertragen;/その悩みは簡単に耐えうるものになります。
du tröstetest im Kummer mich,/あなたは私の苦しみを慰めてくれて、
ich weint in deine Klagen./私はあなたの悲しみに涙します。

「君を愛す(Ich libe dich)/ベートーヴェン」の歌詞対訳③

Drum Gottes Segen über dir,/だから神の祝福が、あなたにありますように、
du, meines Lebens Freude./あなた 私の命の喜びよ。
Gott schütze dich, erhalt dich mir,/神があなたを守り、あなたと私たちが保たれますように、
schütz und erhalt uns beide!/私たち2人に、神のご加護と祝福がありますように!

「君を愛す(Ich libe dich)/ベートーヴェン」の解説

まず最初にベートーヴェンの名前からです。表記としてはベートーヴェンもベートーベンもあまり変わりません。というもの、ドイツ語的にベートーヴェンの名前を表すと、「ベートーフェン」というのが発音として近いからです。なので、この際そこは気にせずにお考え下さい。

さて、ベートーヴェンについてですが、彼はご存知の通り、少し気難しい人であったと言われています。生涯独身であったとされており、部屋を片付けられずに何度も引っ越した話も有名です。では、彼は人付き合いが嫌いだったのかというと、そういうわけではありません。彼は人との関係性を強く求めていましたし、こういったロマンチックな詩に多くの曲を作曲しています。

ベートーヴェンの詳しい解説については先ほどもご紹介した第九交響曲の解説で少し触れているので是非こちらをご覧ください。

さて、この曲の解説ですが、まず題名である「Ich libe dich」はこの曲の出だしの歌詞をそのまま取ったものです。というもの、ベートーヴェンはこの曲にタイトルを付けませんでした。そのため、正式にこの曲を書くときはZärtliche Liebe(優しい愛)という風に書きます。これは詩を書いたドイツの詩人・へロゼー (Karl Friedrich Wilhelm Herrosee, 1764-1821)の原題です。曲の作曲は1795年ということなので、丁度同じ時期に書かれた詩であることが分かります。

詩は非常にシンプルであると言えるでしょう。隠喩や比喩が使われているというよりは、割と直喩的なストレートな表現であなた、私、神という3つの要素で話が進んでいきます。こんな歌詞のようにパートナーシップを築けると素敵ですね。

旋律や和音構成も非常にシンプルな作りになっています。最初のメロディーの出だしでレ→シという跳躍は六度の跳躍で、これは後にショパンなどが多用した音型です。一般的にはロマンチックの六度と称されています。旋律は基本的にレガートで歌われ、段々と高まっていくように作られています。最後にピアノが旋律に呼応してシレレドシラシとオクターブで応答するのもとても素敵です。是非、歌詞やピアノパートに注目して聴いて見てください!それではまた!

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